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zoom RSS 不可解な言葉

<<   作成日時 : 2010/06/13 11:11   >>

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 「言えない子なんですよ。」そう言ったんだよねこの人。

 「嘘ついてました。」
 事実を知らされ、なぜもっと早く話さなかったのか、驚いて問いただす私に「言えない子なんですよ。」と返してきた。
 自分は気が弱くて、母親に本当のことを言いたくてもなかなか言えなかった。
 単純に解釈するとそういう意味だけど…。
 何か引っかかってたんだよね。この言葉に。違和感だよねこれも。


 自分の事を「子。」と表現するのも妙な感じがした。

 もうずいぶん前から大人びた言葉遣いで、格好つけてる20歳過ぎの青年が自分の事を「子。」というのはそぐわない。それに後にも先にも自分の事を「子。」と表現したのは、この時だけの様な気がする。

 「嘘ついてました。」と全く同じ口調だった。
 さらっと平然と、さほど表情も変わらず。「言えない子なんですよ。」ってね。
 これって言い出せなくて悩んでた人から出てくる言葉じゃないんだよね。
 
 「言おうと思ってたんですがなかなか言い出せなくて…」
 「言いそびれてしまって…」 「言えずにどうしようかと…」
 みたいな類の言葉は一切出てこなかった。
 「言えない。」なら普通一ヶ月の間悩むでしょ?
 でも悩んでないから「言えない子。」という表現になったんだよね。
 「言えない。」行為と自分をドッキングさせただけの何の感情も入ってない言葉。

 冷めてるんだよ。損得の計算していつ言えばいいか見計らってたんだよね。
 いつしゃべったら、自分にとって有利か不利か、損か得かそれだけなんだよ。
 元々どうでもいいグレード取得。受験してなくても隠して出来るだけ引き伸ばせば、待ち時間としてのんびり羽を伸ばせる。

 母親に話せなかった。

 でも正確には話そうと思えばいつでも話せるけど、わざと話さなかった。
 こういうことだよね。
 わざと言わなかったのは確信犯だよ。それを誤魔化すには、自分は幼くて子供っぽくて、仕方のない奴なんですよ、みたいな振りが必要。意識的か無意識にかは分からないけど、それで「子。」という単語が出てきたんじゃないかな。 

 一ヶ月間の君の様子から、悩んでたり何か隠し事が有るような雰囲気はなかった。むしろ伸び伸びしてたから、よほど普段のレッスンから開放されて、爽快だったんだろうね。





 さすがだよ。
 母親と同じで悪質だね。
 あの母親から繰り返し聞かされたセリフ。
 「いつもご迷惑をおかけして。」この口先だけの軽い言葉。聞き飽きた言葉。
 少しも相手に対して申し訳ないなんて思ってない。それが見え見え。
 何の感情も入ってない。
 

 それと同じ。
 一緒に暮らして調子を合わせていれば、影響を受けるよね。




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