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zoom RSS 母親の強欲が子供を狂わせる

<<   作成日時 : 2012/03/22 18:24   >>

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 生徒は隣の市へ引っ越してからも教室へ通い続けた。
 交通手段は電車やバスを乗り継ぐ必要があるため、母親が車で送り迎えをするようになった。
 遠方からわざわざ通う生徒は少ない。
 たいていの人は引っ越したら近くの音楽教室へ移る。
 習い事は生活圏内にある方が圧倒的に便利だから。
 子供がひとりでも通える場所を選ぶのが自然だし無理がない。
 けれど生徒の母親は不自然で無理のある教室通いを選択した。

 何のために?

 それは教室が近いと自分が管理し辛くなるから。
 音楽教室はこの一家の最寄駅周辺や、沿線の各駅付近にも、数多く在る。
 だけどそこへ移せば自分の目の行き届かない状態になる。

 高校生、大学生になった息子の習い事に、母親が毎回付き添っていくなんて有り得ないからね。
 遠方だと送り迎えが必要なんだから、別に変だとは思われない。

 そうやって、「送迎」という名の「母親付き添いの習い事通い」が延々と続けられた。
 
 息子が20歳を過ぎても…。




「パジェロに乗る女」改編
 送迎にはパジェロを使っていた。
 大型のRV車。 
 ブランドとイメージ優先で選んだ車。
 支出を少しでも抑えようと考えたら、もっと燃費のいい車にしてる。
 メンテナンスや車検も普通のワゴン車より高くつくでしょ。

 もちろんどんな車で送り迎えをしようとそのご家庭の自由。
 ただああいう車種は休日、家族全員で、家族皆でレジャーを楽しんだり、郊外へドライブに行ったり、用途はそっちの方が似合うよね。
 教室の送り迎えだと、街中を走行するだけ、しかも少人数乗車。


 キャンプに行ったり、川で釣りをしたり。
 険しい山道も、力の有りそうな車だから楽に行ける。
 だけどそんな風に豪快に遊ぶとか、遠出して散財するとか、それはあの母親はめったに許さなかったはず。
 そんな雰囲気ではなかった。
 豪放に遊べるような一家だったら、楽譜だって買い渋らない。


 家や車や楽器のローン、子供3人分の学費積み立てや月謝。
 全部銀行からの引き落とし。
 銀行から引き落とされるお金は、節約しようがない。
 なので財布から出る現金は、できるだけケチる事にした。
 人が立て替えたお金は、催促されるまで自分から積極的に支払わないようにした。



 現金を扱う時、その人の品性が表れる。
 ごまかしようのない品性がね。

 全てはこの母親の強欲から派生したもの。

 車で子供を遠くの音楽教室まで送り迎えする。 
 母親の自己満足度をアップさせるため。子供を徹底管理するため。
 逆に言うと、わざわざ無駄で不必要な事をしないと、子供を管理できない。
 優雅な暮らしぶりも誇示できない。

 そんな欲を通して余裕が無くなり、要るものに手が回らなくなった。
 楽譜はめったに買わないし、先生と顔を合わせればお金の文句。
 自分の欲望が自分の首を絞めることになった。

「豊かさに囲まれた貧困」 
 本当に裕福な家というのは、車を2台所有して用途によって使い分ける。
 適材適所で物を使い分けて、無駄や無理を減らせる。

 本当に裕福な家というのは、バランスが取れてて余裕が有る。
「貧困から生まれる悪意」
 温和、ほのぼの、大らか、そんな雰囲気からは程遠い家庭。

 燃費の悪い大型のRV車で往復して、それも一人づつ別々に、わざわざ機能が分散した教室にやって来る。
 5%割引にこだわる上、ケチって楽譜を買い渋ってレパートリーを増やさないのに専門資格を目指す。
 大学受験が大切で、月2回休んでのんびりレッスンと関わってきて、実力を蓄えてないけどグレードテスト準備に入らせる。
 矛盾と不釣合いと無理のオンパレード。





 子供が母親から見習うのは損をしない知恵。
 どこかで困る人が出てくるのを知った上での悪知恵。

 借りたものを返さない。御礼をしない。謝罪をしない。

 上手くいけば立て替えてもらった金を、踏み倒そうとする。
「育ちの良さと卑しさと」
 私が感じてた違和感の一番大きなものって、これ。

 生徒も母親も言葉使いは丁寧で、話し方も優しい。
 一戸建てに住み、遠方の音楽教室に車で通う。
 大学も一流を目指すそれなりのご家庭。

 ところが楽譜代や発表会費など、直接現金を扱う場面では、全く違う顔を現す。
 更にトラブルやアクシデントがあった時の対応の仕方。
 外側とは似つかわしくない姿が露呈して、こっちは唖然とする。
 普通の暮らしぶりの人がする事とは、とても思えない。
 その大きなギャップに戸惑う。

 

 余裕の無い環境で育った子供は、いくら親の収入が多くても、生活困窮者。
 豊かな収入の親がギスギスと締め付けて子供を育てた。

 それは節約、エコ、物を大切にする心とは全く別の概念。
 



「ひとりごと」
 子供たちを近所の音楽教室へ移せば、浮いたガソリン代で楽譜が買えた。

 わざわざ車で送り迎えする必要なんてなかった。


ノンフィクション
『エリート志向の闇〜平気で嘘をつく子供』の紹介記事でした。
 
 「女王様の誤算」
 「王子様の静かな反乱」

 「強欲の果て」
 「矛 盾」など参照して下さい。

 よろしければ他の紹介記事もご覧下さい。
 「卑怯になって得をしろ」悪質保護者モンスター・ペアレント
 病んでいく心〜母親の強欲と自己愛が子供を蝕む
 悪意の兆候〜母親の強欲と自己愛が子供を蝕む
 計算できない女〜ローンで苦しい家庭

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