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zoom RSS 平気で嘘をつく生徒

<<   作成日時 : 2012/04/07 00:31   >>

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 生徒が初めて上級の試験を受けた時の事だった。
 結果を待ってる間の毎日は気が気でなかった。 
 上級のグレードテストは、都市部でほぼ毎月行われている。
 各楽器店を通さないから、申し込み手続きは生徒個人の作業になる。
 生徒が動いて報告を受けて 次の手順へアドバイスして進んでいく。
 だから先生はノータッチ。それは有り難い。お金を立て替えなくて済むからね。
 反面、その都度生徒からの情報無しには物事は進まない。

 合否の通知も生徒の家へ直接届くことになっている。
 
 テスト当日の雰囲気も様子も、生徒からは何も伝わってこないので、どうしようもなく私は家に電話した。
 不合格だった場合、項目別の採点結果によって次にどうするかを判断していく。
 それが無いと、手も足も出ない。保管して教室まで持ってきてもらわないと…。
 そう母親に伝えておいた。

 当日、数分遅れで失格になってた事を、私が知ったのはそれから10日もたってのこと。
 「嘘ついてました」生徒はそう言った。

 いつものレッスンの曜日 生徒が教室に入ってすぐ、気になるテスト合否連絡の話題を出すと、さらっと返事が返ってきた。
 母親に打ち明けたのは前の週のレッスンが終わった後だと言う。
 教室を出て母親の待つ車に乗り込んで これ以上隠していられない、そう思って告げたらしい。



 遅刻したのは仕方が無い。
 遅れそうだと思ったら試験会場に電話すればいい。
 または 私の所へか母親にでも電話してみたら何とかなった。
 この時もう20歳になってた。だからそれくらいの知恵はある。 
 ただこの生徒にとって、差し迫った状態ではなかったのだ。
 元々必要としていないもの、気の引けるもの。
 気が進まないものだったので対処することなくやり過ごしてしまった。
 
 そういうこと。

「粉砕された12年」前編 




「粉砕された12年」後編 
 母親からもフォローは一切無い。
 連携や協力関係とは程遠い。
 レッスン終了後、車の側で立ち話をして、自宅へ電話もして、私が気にかけてることは充分過ぎるぐらい分かってるはず。


 でも嫌なんだよね。子供のミステイクを謝ったりするのが…。
 自分が嫌なら息子にかけさせたらいい。
 携帯でも自宅電話でも、そんなことすぐにできる。
 でもしない、放ったらかし。
 私より一週間も前に事実を知ってて、放ったらかし。
  

 無駄に結果を待つだけですでに一ヶ月も経過していた。
 先生として私が一番真っ先に知るべき情報。
 それが一番あとの、一番後回し。

 わざわざ月謝を払って仕事を依頼しておいて、妨害する。
 自分で自分の足を引っ張る生徒なんていない。
 小、中学生ならともかく、そんな大人の生徒はどこにもいない。
 嫌ならとうに辞めてる。
 ここまで世界観が歪んでたなんて。



 この生徒にとって、母親にどう思われるかが最重要事項。
 その大きな存在の前では 影すら認識されない。
 存在意義すら感じてもらえない。
 自分の存在する意味が無いと思った。

 先生としての存在を否定されたら終わり。無意味。
 何のために12年も関わってきたのか。




 あの瞬間全てが終わった。    
                         (2006年 秋)









「お高くとまった二人」 
 この時の一件が、この親子の悪行の集大成。

 二人の本質の全て。
「上昇志向の果て」 
 生徒が教室に財布を置き忘れる出来事があったのがこの2年前。

 レッスンが終わって帰宅し、玄関の扉を開けると電話が鳴っていた。
 側まで行って受話器を取ろうとしたが、間に合わず切れてしまった。
 着信データを見ると、未登録の携帯電話からだった。
 知人のは登録済みだから、気にせずそのままにしておいた。
 その後、十数分はたったか再びベルが鳴った。
 
 財布を教室に置き忘れたという母親から連絡だった。
 すでに自宅へ戻り、固定電話からの通話だった。
 教室と私の家は徒歩10分ほどの距離。
 仕方ないから「明日の朝見に行きますから。」ということで電話を切った。
 


 母親にとって、もちろん生徒にとっても緊急の用件だったのがよく分かる。
 もちろん財布は大切だから。

 大切だから、電話した。連絡を入れた。
 自分たちにとって大切なことだけ連絡を入れる。
 相手が情報を必要としてても、自分が億劫に感じたら、連絡しない。

 それがこの親子のやり方。
 人を使いに走らせる時は、何の遠慮も無く、ためらいも無く、しっかりコンタクトを取ってくる。
 一度掛けて不在でも、あきらめずに再度掛けなおす。
 クレームの電話も速くかかってきたけど、この時が一番速かったね。
 超速攻。 
 あの未登録の着信は帰宅途中に携帯からかけてきたものだった。



 サイフは現物だから、急がないと紛失してしまう。
 急いだら発見してサイフを取り戻せる。
 でもテストが失格になったことは、どうにもできないアクシデント。
 納めた受験料は返ってこないし、知らせるのを急いでも意味が無い。 
 この母親にとって一番大切なのは、そういう現物。
 他人の気持ちは優先順位の一番最後。
 これがこの母親の教育方針。
 小さい時から子供に繰り返し刷り込んできた。

 そして見事にそういう男の子に仕上がった。
  


ノンフィクション
『エリート志向の闇〜平気で嘘をつく子供』の紹介記事でした。

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 痛い保護者
 近所で楽譜を買わない理由
 酸 欠〜欲望の上限
 冷 淡〜希薄な間柄
 悪 意〜人に厳格、自分はルーズ
 音楽教室の痛い親子

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