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zoom RSS 親戚への見栄〜肝心なものがない家

<<   作成日時 : 2013/02/18 15:48   >>

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 母は仕立ての仕事で忙殺される毎日だった。
 家に居たが、仕事中は没頭し、私を相手にしなかった。
 家にはいたが、会話することも教わることも何もなかった。
 静かに黙って邪魔をしないこと。
 それが母にとって扱いやすい良い子だった。

 私の育った家は母の作業する空間だった。
 そこで育ち大きくなった。




 幼い頃、母は日の当たらない家の暗い作業場で仕事をしていた。
 小学生の時、家の裏手に三畳ほどの天窓のある部屋を増築した。
 晴れている日は天窓のカーテンを物差しで開けて光を取り入れた。
 一年中、母はそこで仕事をしていた。
 台所で食事の支度をする以外は、年中無休で仕事場にいた。

 繋がった6畳の和室にテレビや電話があり、私はそこで過ごした。

 家の中はミシンの騒音がしていた。
 生地の繊維から出る、細かい埃が多かった。
 仕事場は裁縫道具があふれ、片付いた時は無かった。






 家を訪れるのは母の仕立てのお客様だった。
 お客様の出入りが唯一の他人の訪問者。

 冠婚葬祭の親戚付き合いが、関わる世界の全てだった。
 母は7人姉妹だったし、父は6人の兄弟姉妹がいた。

 子供の頃の思い出は誰かのお葬式と法事。
 和箪笥に着物が多いのはその名残りだ。
 法事で自宅に親戚が訪れるから、食器も多い。
 競艇場にお金が消えていき、家計が困窮する事も多かったはず。
 それでも親戚との付き合いは対等にこなしていた。

 外側を取り繕うことが全て。
 それが無くなれば世界が壊れる。
 母の見栄、体裁、対面。


 特に父の兄弟姉妹には気を使っていた。
 父方の親戚には腰が低かった。
 兄弟姉妹なのだから、もちろん父の競艇場通いをよく知っている。
 借金をし諍いやトラブルを抱えて暮らしているのを承知している。
 外側を取り繕う必要なんてないのだが。


 伯母が法事で訪れた時、緑茶が不味いと言い始めた。
 もっと美味しいお茶はないのかと声高に騒いで、急須のお茶っ葉を全部捨てて、別の新しいのに入れ替えさせていた。
 伯母の態度が大きいのは子供心によく分かった。

 弟の借金を返す事もある嫁に、あまり気を使ってない感じだった。
 競艇場へ行きさえしなければ、市役所勤めの申し分ない弟。
 父親の実家と比べれば母親の実家は貧しかった。
 たぶんそういう生活の格差が、無意識に上下関係のようなものを作ったのかもしれない。



 父は自分の兄弟姉妹とは交流が少なかったが、祖母が他界し、法要など一区切り付いた後は断絶状態になって行った様に思う。
 父は母方の親戚には全く関心が無かった。
 冠婚葬祭の行事は母がひとりで引き受けていたと思う。

 




 それ以外の人との交流はなく、日曜日もどこへも出かけない両親。

 父は休みの日はたいてい家にいたと思う。
 何も話した記憶がない。
 たぶんテレビを見ていた。

 休日に行楽やレジャーに出かけた事はない。
 お正月に遊びに出かけた事はないし、誰も訪れた事がない。
 誰かの家に行った事もない。

 他人と関わらない暮らしが習慣付けられてきた。

 気のおけない誰かと交流する事など皆無だった。
 そんな暮らしが長い年月刷り込まれた。

 子供だから、それに馴染んで生きてきた。 

 



接点のない親子  
 母はクラシック音楽に興味があった訳ではない。
 私にピアノを習わせたが、演奏を聴いて楽しむ日常ではなかった。
 将来、お金を得るための技術。
 その技術を取得するために高い月謝を支払ってる。
 「楽してお金になる。」「自分は座っていて人に教えるだけ。」
 それが母の口癖。

 自分は仕立ての仕事で忙殺される毎日だった。

 母は家に居たが、仕事中は没頭し、私を相手にしなかった。
 家にはいたが、会話することも教わることも何もなかった。



 
 
 旅行も花見も紅葉狩りもしない家。
 家族で一緒にいて楽しい時間を共有する間柄ではなかった。

 両親が離婚し、母と二人暮らしになった。
 揉め事は無くなったが、楽しみを共有する余裕は無かった。

 仕事や趣味に共通項がなく、接点がなかった。
 大人になって、趣味や世界を共有できなかった。



 子供の頃、金の事で文句を言われ続けた。

 金の事で文句を言うのは二人暮らしになってからも同じだった。
 
 年齢を重ねても変わらなかった。
 150円の電車賃をケチって市バスの無料パスを使おうとした。
 人の意見は聞かない。
 寒い吹きさらしのバス停で1時間以上待ち、風邪をひいて帰ってきた。
 薬代に何千円もかかった。

 決断が遅れ、ケチった分の何倍もの金を使った。

 ブランドの高級シリーズの基礎化粧品を買い揃えていた。
 化粧品店の奥さんとご近所だから見栄を張った。
 美容院もリーズナブルな店は敬遠した。

 友人、知人には背伸びをして話を合わせていた。

 



 外側を取り繕う。外側だけ取り繕う。

 周囲に見栄を張り虚勢を張る事。


 母の生きがいは、やはりそれがメインだった。



             尼崎の異常な家庭 bP3 接点のない親子



 尼崎の異常な家庭
 bP 折れた乳歯
 bQ 永久歯の異常
 bR 病院を探さない親
 bS 間違いだらけの治療
 bT 矯正できたのに
 bU 口腔崩壊
 bV 父はギャンブル依存症
 bW 周囲と協調しない母
 bX 金切り声
 bP0 他人より遠い親
 bP1 棘のある他人
 bP2 肩身の狭いドライブ

 bP4 要らない物があふれた家

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