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zoom RSS 同級生が抜け出す街で〜ギャンブル依存症の家族

<<   作成日時 : 2013/11/09 10:12   >>

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 裕福でなくても、環境の良い場所に住んでいなくても、心豊かに暮らす事はできる。
 両親の仲が良く、温和な家庭に育った人は幸せだと思う。
 
 母はいつも神経をピリピリさせていた。

 穏やかでほのぼのした家庭に生まれ育ちたかった。


 *   *   *   *   *   *   *   *   *


 私たちが住んでいたのは尼崎の中でも南の地域だった。
 工場地帯や幹線道路に挟まれている。
 近くに工場廃液で真っ黒になって動かない泥の川もあった。
 学校の授業でよく取り上げていたのは公害問題と同和教育だ。

 当時、学校でピアノを習っている子はクラスに一人、いるかいないかで少なかった。

 中学生の時、同学年にクラシックバレエを習っている子がいた。
 バレエなんて習う人は、もっと珍しかった。
 たぶん学校で彼女一人だけだったんじゃないだろうか。
 そのせいかどうか、その女の子はいじめられてた。
 高校は地元の公立校ではなく、私立へと進学して行った。

 小学生の間に転校する子もいた。
 中学から私立を選ぶ子もいた。
 越境入学し別の区域の学校へ通う子もいた。
 中学進学を機に引っ越す人もいた。
 もっと北の環境のいい地域や他の市へ引っ越していくのだ。

 北の阪急沿線や豊中、西宮、宝塚などの市へ住居ごと移っていくのだ。子供をいい環境に住まわせるため。
 自分たちの暮らしのため。将来のために。
 
 

 私たちが住んでいたのはそんな地域だ。

 住んでいる地域に溶け込んだ暮らしをすればいい。
 舞い上がってステータスを追い求めるから狂う。

 普通は地域に溶け込んだ生活をするものだ。
 その方が自然だ。
 誰でも無理のない生活をする。
 普通はそうする。

 子供にオーダーメイドの服を着せ、ピアノを習わせ毎年発表会に出し、それが母の生きがいのようでもあった。
 子供の習い事が自分のステータスだった。

 親戚に対抗意識を燃やし、肩を並べようとした。


 周囲には余裕のある家庭のように装っていた。



 正常な感覚を失うと、外側にだけこだわるようになる。




 


 裕福でなくても、環境の良い場所に住んでいなくても、心豊かに暮らす事はできる。
 両親の仲が良く、温和な家庭に育った人は幸せだと思う。
 
 母はいつも神経をピリピリさせていた。

 穏やかでほのぼのした家庭に生まれ育ちたかった。


 中学の時のクラブ活動も、自分の入りたかった科学部にしていたら、また全然別の人生があったように思える。
 科学部に入部しても何も変わらなかったかもしれない。
 それでも、あの中学3年間のストレスさえ無ければ、別の人生があったような気がするのだ。



 ギャンブル依存症で収入を尼崎競艇に使う父親。
 揉め事だらけの暮らし。
 破綻していたのを外側だけ取り繕っていた母親。

 精神疾患を抱えた人と暮らし、病んでいく。
 正常な感覚が無くなっていく。
 現実から逃げたかった。
 でも一度夢を見ると現実にはなかなか戻って来れない。

 母には知識が無かった。
 歯の健康の知識が無かったように、幼児の心理や児童の心理にも知識は無かった。







 クラシック音楽などまるで興味のなかった両親。
 共通の話題はなかった。
 家でも学校でも。

 余裕があって習い事をする子供、その家庭。
 自分の育った環境とは異質な所にいる。
 だから大人になって合わせようとしても無理が生じる。
 
   肩身の狭いドライブ参照。

 理解してもらうには説明しなければいけないのだ。

 
 
 


 尼崎の異常な家庭
 父はギャンブル依存症
 周囲と協調しない母
 一生分のストレス
 他人より遠い親
 棘のある他人

 肝心なものがない家
 要らない物があふれた家



 有害な環境〜希望がない家

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