寒い夜

 真冬の雨の日 
 身支度を整えて教室まで出掛けて行って、
 部屋で待機していた。

 レッスン時間を当に過ぎても坊やは来ない。
 8時に近づいて休みだと実感する。
 連絡し忘れだね。坊やは関与してないからね。
 前の週のレッスン時に言い忘れたか、その後来れなくなったのを、
 ママが連絡し忘れか。どっちにしても待ちぼうけの前後1時間。
 気楽でいいって事はないよ。教室内の点検と戸締りを済ませ、建物を出る。

 冷気が身にしみてくる。
 傘が揺れて水滴がかからないように気をつけて歩く。
 水溜りを踏まないよう冷たい足元を気にしながら帰っていく。




 ほんの少し注意を払ったり、関心を寄せてくれたら、
 私は走り回ったりせずに済むし、
 二重手間を避けたり無駄骨を折らずに助かる。
 そういうことは幾度となくあった。

 こっちが困るのを分かってて、
 或いは後でそれが分かっても知らない振りをする。

 私には関係ありませんという素振りでいる。






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