衰 退

 絆の深い親子でも、価値観までが同じとは限らない。

 君の母親はこれからも、自己愛を貫いて君の生き方を侵食してくるだろう。
 社会人になったからといって、問題が解決したわけじゃない。

 母親と当たり触り無くやっていこうとして、合わせる振りをしても、いつかは破綻する。

 二つの違う価値観と向き合っていく第三者。
 一緒に関わって歩いていく第三者が どれだけたいへんか、君たちは知らないだろう?

 母親に曖昧な態度をとるんじゃないよ。
 嫌なものは嫌だとハッキリ意見を言うのさ。
 受け入れ難いものは、断るんだね。



 そうは言っても簡単ではないね。
 自分の希望があっても、すぐに母親に呑み込まれて消えてしまう。

 君は母親と折り合いをつけて上手く立ち回ってるつもりみたいだけど、リスクは大きい。


 飼い慣らされた野生動物と同じで、五感が鈍る。
 感覚が鈍くなるのは致命傷だよ。
 それは思考力、判断力、決断力、想像力、表現力が衰えていくという事だから。






 君の母親のやり方は調教に限りなく近い。
 対等じゃないんだ。人間として。
 親子だから親は偉いよ。
 でも人生の先輩という事を除くと、残るのは自己愛。

 君の母親は限りなく自分を愛してる。
 他人を愛さない人。
 受け入れない人。
 子供の心を育まない人。
 
  



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