冷笑する子

 この人が大切にしていたのは大学でのサークル活動。
 それを邪魔されたくなかった。
 妨げられるのは絶対嫌だった。

 母親にとって息子は成長し、徐々に目の行き届かない世界へ行動半径を広げていく。
 唯一音楽教室への往復が、変わることなく継続してる息子との接点。
 共通の目標を目指して行動する有意義な時間。
 それを途絶えさせるとどうなるのかは、本人が一番良く分かってる。
 たとえ惰性でも続けたほうが無難。


 自分がどんな態度をとれば母親が満足するのか、この人は良く心得ている。

 意に沿って逆らわず、そうすれば家の中は平穏。


 
 小さな頃と違って渋々レッスンに通っている、そんな素振りは見せなくなった。

 母親を欺くのと同時に、その延長線上に居る先生も欺く以外にはない。

 それがこの人の方法、生き方。



 子供が見えてない母親と、連絡事項や情報の遮断で立ち往生する先生。

 君はどういう気持ちでこの二人を眺めてたんだろうね。





ノンフィクション
『エリート志向の闇~平気で嘘をつく子供』

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