「月の恋人」感想♪ Ⅰ

 毎週楽しみにしていた「月の恋人」 終わってしまいました。
 物語は恋愛が盛り上がらず、期待外れだったけど、ビジュアルとしては楽しめました。ドラマはやっぱりロケがいいよね。初回の上海ロケも良かったし、最終回の避暑地での木々の美しい緑に囲まれた場面も、どこを取っても良かった。

 レゴリスの会議のシーンを見てると居心地悪いというか、落ち着かなかった。
 なぜか皆、直立してパソコンを無意味に開いて置いてる。何一つ余計なものがないショールームの様な無機質な空間。リアリティーが全く感じられないあの職場の風景になじめなかった。
 
 社長の座を追われてから突然、背景に生き返ったような存在感が加わって、まるで別のドラマになったみたい。
 大学の工芸の作業場みたいなところで真絵美さんと過ごして、小鳥のオブジェを一晩で作るよね。この小道具、繊細過ぎるよ。
 そこからはリアルだよね。物を作る仕事場や作業場の風景が。


 水を意識的に使ってるシーンも印象的だった。
 主人公が最初シュウメイと出会うの時、泥水に指先をつけてる場面。
 嵐のようなどしゃ降りの雨の中で言い争ったり、最終回では再会する時に雨が降ってる。

 二人で話してる時、ガラス窓に「れんすけ あいしてる」と書くよね。
 避暑地の夜は気温が低そう。部屋の中は暖かくガラスが曇る。
 彼女が帰った後、柚月が窓を開けて残り香を消そうとすると、このままにしておいて欲しいなんて、恋心を上手く表してるよね。香りや部屋の湿度や、こういうのは今までの都会の無機質なオフィスの場面では感じられなかったもの。
 真絵美が蓮介を意識する微妙なシーンにも、水が登場。
 シャワーを浴びた後だったり、森で急に雨に降られてずぶ濡れになってしまった時だったり。

 見るからに乾燥してるだろう都会のオフィスの空気。生活の匂いがしないホテル住まいの空間も同じ。そこからは恋は発展しない。
 そんな感じがした。
 
 最終回で主人公蓮介が、純粋だった頃の自分、原点を取り戻していく様子を描くのには、澄んだ空気の別荘地というシチュエーションがどうしても必要だった。


 キャンパスに入ると学生時代に戻る。
 青年実業家でスタートした話は、都会の中では呼吸できずに止まってしまった。
 単純だけど、自然の風景と純粋な若者の世界へ帰っていくしかない。
 最初からそうなんだよね。 

 原点回帰、定番でもここに落ち着くのが一番ってことだね。




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