『エリート志向の闇~平気で嘘をつく子供』のあらすじ

 私kanataは音楽教室の先生をしています。

 13年教えた一人の生徒とその母親について、メッセージ形式でブログを公開してきました。子供を愛し拘束し徹底管理して育てる母親と、自立の芽を摘まれまいと子供なりに自己防衛しながら大きくなる息子。

 高額な楽器を購入し、一戸建てに引越し、車で送り迎えを続ける母親。
 一見、教育熱心で子供のやりたい事を応援しているかのように見えるが、そうではない。息子も一応反抗はするものの、結果的にはいつも自分の希望を抑え、母親の方針に合わせる。

 父親は名前の知れた企業に勤め、収入は多いはず。
 母親は次々と楽器、家、車、子供達の教育資金にと、(これは私の推測だが)支出の上限ギリギリまでローンを組んでいく。
 レッスンは月謝さえ納めたらそれで済むわけではない。楽譜がその都度要る。しかしなかなか購入しない。発表会参加は母親は熱心で積極的だが、会費の支払いには消極的だ。

 クレームは遠慮なく迅速につけるが、自分達に非があった時は知らない振りをする。常に楽器店のお客様の立場として、自分が嫌だと感じる事、面倒な事は避けて通って来た。

 結果、男の子は他人の心情に鈍く、母親の機嫌を伺い、それを中心に物事を考えて行動するいびつな青年になってしまった。
 自分にとって何が得な生き方か、その小さく狭い世界観。
 母親の顔色を伺ってばかりでそれが見に染み付いた男の子。 

 教える立場の私としては、遠方から通いレッスンを続けられる生徒さんに感謝し、多少の事は仕方ないとやり過ごしてきた。
 しかしそれらは全て無意味であったと分かる出来事が起こる。
 言葉とは裏腹に、グレードテストに全く意欲の無い息子。
 受験していなかった事すら一ヶ月間も放置して、平然としていた。

 嘘をついても平気。母親も問題視しない。

 そんな異常な感覚が世の中に通用するのか…。
 

 釈然としない事、不可解で納得のいかない様々なエピソード。
 それらをひとつひとつ取り上げ、何がどう変で間違えているのか検証する事にした。

 ブログ公開へと歩を踏み出す事にした…




テーマは前半<独裁者>、後半<嘘>を選んでもらうと記事が順に並びます。




   *     *     *     *     *     *     *


「巻きついた鎖」 

 いつだったか、レッスンで使用してるフロッピーが不調になり使えなくなった。
 フロッピーはデリケートなのでたまにそういう事もある。
 レッスンで必要だし、坊やに頼んでおいた。

 わざわざ親に電話したり、手紙を書いたりそんな大げさなことじゃない。
 簡単にすぐ済むこと。

              -中略ー


 ところが坊やは持って来ない。
 「どうしたの?」 と聞いたら
 「今までのが使えるから買わなくていい。 要らない。」 と言う。
 母親にそう言われたみたい。
 

 フロッピーが無いとレッスンが進まない。
 グズグズしてると週単位で先送りになってしまう。
 仕方ないから次の週私が用意したのを渡した。
 もちろん事情を書いたメモをつけて。

              -中略ー

 子供の言うことを信用せず、自分を通さないで何かを買ったり決めたりすることを一切認めない。
 たとえ90円でもお金を出す事には応じない。
 その後の数々の出来事を象徴してるよね。
 母親の底意地の悪さがよく出てる。
 そういうエピソードだよ。 

 あまりにも印象的で忘れられない事のひとつ。
 

                         

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