「ギルティ悪魔と契約した女」番外編 ドラマの恋愛事情

 自制心の強すぎる芽衣子と、守りたいという気持ちが先行している真島との間に、恋愛は進展しない。

 ここまできて、男女の恋愛に持って行かないドラマなんだって気づいた。

 3話、4話と進んで次第に交流が深まっていって、お互いの気持ちも分かってかなりいい雰囲気になりつつあったんだけど、ラブロマンスにまでは至らなかった。

 10話の会議室のシーンを見て思った。
 自分の家族の話をポツポツとする芽衣子の側にそっと立って、頭を撫で下ろすんだよね。真島さんは…。
 こうスーッと髪を上から彼女の頬のあたりまで2回くらい?
 その時、「ん?」と思って、そぐわない感じがして、何なんだろうと戸惑った。
 親子ほど年が離れてるわけでもないし、芽衣子ちゃんは犬でもないし。(笑)

 それでやっと、そっち方向へ持って行くのか、と気づいた。
 父親が子供にするみたいな仕草に見えた行為。
 父性本能とでも言ったらいいのか、とにかく年長者が幼い何かをかばう様な。
 保護本能だよね。年齢、性別問わず、人間が持つ本能。
 真島さんの芽衣子ちゃんへの感情で、大部分を占めているのがそれだってダメ押しのように表現してるシーン。
 そんな気がした。

 「守りたい。」「大切に思ってる。」「君を受け止める。」と、数々の胸キュンの台詞はあったんだけど、よく考えてみたら、それって父親が子供に持つ感情でもいいんだよね。
 「愛してる。」だってそうだよ。

 なんか変だな~とずっと違和感があって、それが何かはハッキリしなかったんだけど、10話になってやっと見えてきたって感じ。

 一番それが出てるのはやっぱりボディランゲージだよね。

 抱きしめるシーンは3回もあったんよね。
 でも、手をつなぐシーンは1回もない。
 もちろんキスもない。

 その代わり真島が芽衣子の頬に触れるシーンはあった。
 これもさ、親が子供にする仕草の範ちゅうだよね。
 

 男女の仲って指先から進展していくと思いませんか?
 まず手をつないで歩くよね。
 それからキス。
 その時も、体は接触してないキス。
 それから徐々に距離がなくなっていく。

 順当に行けばそんな進展経路だよね。(笑)
 だけどこの二人って、真島さんっていきなり抱きしめる行為へ行くんだよね。
 考えてみたら、相手はびっくりするよ。
 手を握ってから、とか肩を抱いてから、とかそれ全部飛び越していきなりだし。


 キスはどうした?(笑)
 何でキスしないんだろう?

 それだと男女の恋愛になってしまうからだね。
 あえて男女の恋に持っていかなかったんだよね。
 10時台のドラマにこのプラトニックな間柄はかなりストイック。
 それでもあえてそうしなかったのは、なぜかなぁ。

 中身が10代の女性と、それを守りたいと思う男。
 これじゃ、一昔前の少女漫画の世界みたい。
 というか、これが日本のドラマの限界みたいな感じがする。
 より多くの人に受け入れてもらうためには、ラブシーンのある恋愛ものより、もっとグローバルな愛。
 父性本能であったり、母性本能であったり、兄が妹を思ったり、姉が弟をかまったり、そんな安心できるような世界観をベースにしないと受け入れてもらえない。

 男女の愛は気持ちが変わる事もある。
 移り気な男と女は現実を見るだけで充分?(笑)

 復讐するサスペンスものだしね。事件ものだし。
 そこへ持ってきて濃厚ラブシーンがあったりなんかしたら、もう生々しくて見てられない?
 …かもしれないね。

 
 



 現在放映中のドラマ、他のも同じだよね。
 「流れ星」なんて究極のプラトニックラブだし。
 「フリーター、家を買う。」も、誠治と真奈美は仲がいいけど友達関係だし。
 「SPEC」なんかに至っては無縁な世界。
 瀬文さん、どう見たって永平寺の坊さんだし。
 イノセント(無垢)でピュアでプラトニックでないと受け入れられない。

 ストーリーも現実離れしていて「虚構」だけど男女の仲も、「綺麗」で「上品」で「清潔」な世界観を要求される。
 「嘘」で描かなければいけない。

 それがテレビドラマ、無料で広く、大勢の人の目に触れる世界の限界。
 そんな気がする。



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