「LADY~最後の犯罪プロファイル~」第4話感想

 柳楽優弥さん、独特の雰囲気ありますね。

 丸顔と切れ長の目と、下ろした前髪。

 少年ぽく見え、起こした凶悪な犯罪と外見の幼さにギャップがあり、そこで最初に心理的な混乱が…。
 今回は映像の力ではなく、見る側の想像力に働きかけてくる恐怖。



あらすじは…
 柘植正樹(ユースケ・サンタマリア)は夜、人気の亡くなった部屋にいる。
 携帯で話している彼の手元には新聞記事のスクラップがある。
 香月翔子(北川景子)の父親が火事で亡くなった事件の切り抜きだ。
 密かにその一件について調べているようで、何者かに報告している。
 チーフの結城晶(木村多江 )が何か関わっているような口振りだ。

 そんなCPS(犯罪行動分析室)のメンバーは犯罪者のデータ収集目的のため、死刑囚の巽聡史(柳楽優弥)と面談を行うことになる。
 巽は5年前、17歳の誕生日に初めて人を殺したのをきっかけに、7人を殺した凶悪犯だ。

 3回行う予定の面談。1回目の面談は結城と香月の二人があたる事になる。
 寺田(要潤)と新堀(平岡祐太)は別室のモニターで立会う。

 巽はIQ140の天才。
 面談の前日に起こった殺人事件の犯人像のプロファイリングをしてみせる。
 巽は去り際に「次は92、73」という言葉を残す。

 その殺人事件の被害者はキーホルダーなどを飲み込んでおり、刺されて亡くなっていた。

 2件目の事件が起こり、柘植はCPSに捜査協力を要請する。
 殺人現場に赴いた翔子は現場検証で「92、73」という数字を発見する。

 翔子と寺田は事件のことには触れずに巽との面談を進めようと試みる。
 しかし彼は亡くなった翔子の父親の話をし始める…。





 第4話は死刑囚、巽聡史との面談シーンがドラマの中心部分を占める。

 1~3話までのように映像の力を借りて恐怖を演出する事はできない。

 被害者が刺されて洗濯機の中に上半身突っ込んでいたり、ダンボールから手足が覗いていたり、赤いコートを着て吊るされていたり、その遺体の周囲がデコレーションされていたり、手術台の上の被害者と血が通っていくカテーテルや医療器具を見せたり…。

 そういうビジュアルの力を借りる事はできない。

 室内劇で淡々と、台詞のやり取りで次第に盛り立てていく。

 今回は心理劇としての恐怖の演出。


 自分の事を他人が知っている。

 知り得るはずのない事を知っている。

 「なぜ?」という得体の知れない感覚。

 「理解できないもの」「得体の知れないもの」ものの提示。

 それによって生じる「不安」と「緊張」。

 その心理は、香月を通して見ている視聴者が受け取る。


 香月の父親は単なる火事での焼死ではなかったのか?
 すでに第1話から少しずつ、謎めいた形で小出しにされて来ている。

 更にこの4話のドラマ冒頭で、今までよりハッキリと柘植が秘密裏に調査を行っている事、そして結城が何らかの形で火災事故に関与している事が示された。
 その伏線が張られているので、視聴者は抵抗なく引き込まれる。
 結城が面談を止めさせようと部屋に入ってきた時、この人「何かを隠してる。」と巽は言う。殺人事件の現場にあった数字を言い当てている彼。
 彼の言うことの信憑性は高く、正しい。

 そこため生じる不信や恐怖。

 


 映像、ビジュアルの力を借りない室内劇は、人物の演技力に全てがかかっている。

 柳楽優弥さんの存在に全てが託されたとも言えるこの筋立て。



 一定のスピード、一定の声の大きさ、そして抑揚を付けずに話す。

 気だるい感じのしゃべり方。力を入れない声の出し方。

 そして表情も笑みを湛えた一定の型で通している。

 本来ならそれは「癒し」と「安定」をもたらす。

 彼の話す内容が受け手である香月に与える「不安」が重要。

 次第にペースに乗せられ、罠に嵌っていく香月。

 

 
 柳楽優弥さん。

 それなりの緊張感で迫ってきました。

 次回も登場。

 

 
 

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この記事へのコメント

えながのわげあり御姉さん
2011年02月02日 22:23
 日本で今やってるドラマとかは、ヨーロッパで、リアルタイムで放映した奴の、再放送です。北川景子の正しい経歴とか、解説があるのですが、・・・日本では皆無、ですね。ファンの方々が、めいめいに想像して作った感じの、夢想の経歴もいいのですが、真実に目を向けて欲しい・・・と、北川景子さんは言った、かどうか・・・・

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