「それでも、生きてゆく」第1話感想

 1話恐る恐る見ました。
 見終わった後、どんな気分になるのか、それがやっぱり怖いですよね。
 洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)の出会うシーンは会話の間の取り方が絶妙で、うんうん、あるよねこういう感じ、とうなづけました。
 このぎこちなさ、気の抜けたような雰囲気、何もかも現実に存在する言葉のやり取りに思えました。







 ドラマは全く立場の違う二つの家庭の姿を描いていく。

 本来なら加害者側の家庭が崩壊しているのかと思うがそうではない。

 被害者、亜季(信太真妃)の家族が離散し心理的にも物理的にも距離がある。
 そして父親、達彦(柄本明)は病に倒れ、1話で帰らぬ人になる。
 長男の洋貴は、妹が殺されたのは自分のせいだと思っている。
 あの日、放ったらかしにしてレンタルビデオ店に行った事に罪の意識がある。

 そのためか全く自分の人生を生きる事ができずにいる。
 恋人も作らず、湖畔の釣り船屋で世捨て人のような暮らしをしている。


 逆に加害者家族は、籍は抜いたものの行動を共にし支え合う。

 物語の冒頭で双葉が指輪を外している場面がある。
 交際していただろう相手から別れを切り出されているようだ。
 団地の前で「フラれた。お父さんは?」と座り込んでいる父の駿輔(時任三郎)に言う。
 父親は「クビになった。」と一言返す。

 双葉のこの短い言葉には二種類の意味がある。
 報告と質問。
 短い語句に自分の現状報告をし、次に相手の現況を尋ねている。
 通常の家庭なら有り得ないこの会話。

 普通の家庭だと恋人と別れた事を父親にすぐ報告したり、また父親も職を失った事をすぐ娘に伝えるなんて事、しないと思うよ。たぶんね。
 父親とは普通の家庭より意思の疎通が図られ、隠し事がない。
 同志のような間柄と言っていいのかもしれない。

 そして双葉は世の中に出て、生き、異性と関わって自分の人生を歩こうと努力している。
 それがことごとく妨害されても。

 だから事件があった事によって、加害者家族は外からの攻撃に備え、一致団結する。
 お互い守りあって支え合う。
 もはや家族を超えた戦友、同胞のような感覚なんだろう。


 だから被害者の洋貴の家族の方が、痛ましく辛い。



 父親は自分が余命幾許もないと知り、娘の仇を取ろうと決意する。

 その父親の意志を継ごうとする洋貴。
 それまで封印して来たはずの妹の面影。
 ランドセルなどの遺品や、毎年買われていた靴を目の当たりにして、心の底に眠っていた感情が一気にこみ上げてきたと解釈すればいいのか。
 それにしても三崎文哉(風間俊介)に刃物を持ってすぐさま向かうラストは、ちょっと飛躍してると思えたが…。




 かなり重すぎるテーマ。
 ただビジュアル的には湖や森林の緑が美しい。清々しく見ていて心洗われるような情景。


 凧揚げが好きな女の子…には微妙な気もしましたが。

 あれくらいの女の子ってお人形遊びとか、リカちゃんとか着せ替え人形で遊んだりするよね。凧揚げなんてあまりピンとこないんだけど。
 まあ、どうでもいいことですね。

 
 




キャスト
 瑛太、満島ひかり
 風間俊介、田中圭、佐藤江梨子
  
 風吹ジュン、時任三郎
 柄本明、大竹しのぶ

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