「それでも、生きてゆく」第8話感想

 草間五郎(小野武彦)が三崎駿輔(時任三郎)と果樹園に到着するが、文哉(風間俊介)の部屋で娘の真岐(佐藤江梨子)が倒れていた。

 駿輔が救急車を呼ぶ。五郎が付き添い駿輔は後に残る。
 そこへ臼井紗歩(安藤サクラ)が現れる。

 交番の前に立っている文哉。


 深見洋貴(瑛太)と弟、日垣耕平(田中圭)は千葉に向かっている。
 急に車を止め、何かを追いかけるように走り出す洋貴。
 しかし見間違いだったと耕平に言う。 
 文哉は歩道橋の階段を上がっている。

 道に迷った洋貴たちの横を救急車が通り過ぎて行く。
 その後から三崎駿輔が来て洋貴と顔を合わせる。

 釣り船屋「ふかみ」で野本響子(大竹しのぶ)と遠山双葉(満島ひかり)が食事をしている。
 「千葉ならもうそろそろ着いてる頃かもしれないね。」

 双葉の携帯に着信が。公衆電話からだ。
 兄、文哉だった。
 今どこにいるのか尋ねる。
 「おまえが嫌だっていうからこんな事になったんだ。」

 そのすぐ後「ふかみ」の電話に耕平から連絡が。
 三崎駿輔は妻、遠山隆美(風吹ジュン)に知らせる。
 病院で「予想以上に脳に損傷があります。警察には消防の方からすでに連絡が行ってます。」と医師が草間に告げる。
 
 「ふかみ」では響子がお風呂に入るよう双葉に勧める。

 店でパジャマを選んでいる三崎駿輔と洋貴。
 耕平はシャンプーを選んできた。
 タオルや入院に必要なものを草間五郎に渡す。
 初対面になる洋貴、耕平の兄弟と草間。
 「文哉に妹を殺されました。」と言う。

 医者は意識が戻る可能性は低いと告げる。
 「ふかみ」の響子にも電話が。
 
 「絶対邪魔させない。」
 隆美は灯里(福田麻由子)に学校に通えるからと言う。

 朝、病院の廊下の椅子で真岐の娘、悠里(原涼子)は眠っている。パンや飲み物を持ってくる草間。

 病院の前にあおいクリーニングのワゴン車が置きっ放しになっている。
 道路をふらふら歩いている三崎を洋貴は歩道へ。
 草間が買ってきたパンとお茶を道に置く洋貴。
 財布には家族4人の笑顔の写真が。

 文哉はバスから降り立つ。
 同じバス停で降りたのは幼児を抱きベビーカーを持った耕平の妻、日垣由佳(村川絵梨)。
 文哉を伴って「ふかみ」へ。

 響子はそれが誰かすぐに気づいたようだ。

 タクシーで病院へ駆けつける双葉。
 「返してくれ。娘、返してくれ!」と叫ぶ草間。

 「あたしのせいです。」
 「お兄ちゃんがそう言ってたんです。」と双葉。

 響子は文哉に名前を書いてもらう。「雨宮さん」と苗字を見る。
 由佳は子供を連れ奥へ。

 「文哉君」と話しかける。
 「妹を迎えに来ました。」と文哉。
 「妹さん洋貴と一緒よ。」
 千葉の病院にいると告げる。
 自分のした事が「わかりません。」
 「あなたがやったんだから。
 思い出しなさいよ。」

 半狂乱になって文哉に掴みかかる響子。 
 激しくののしり、もみ合いになる。
 倒れた響子の首を締めようとする文哉。

 「亜季ちゃん綺麗だった。」
 「三日月湖に浮かぶ亜季ちゃん綺麗だった。
 だからそんな落ち込まないで。」
 側の椅子で文哉を殴る響子。

 双葉を送るため車を走らせる洋貴。
 「死ぬとか言うなよ!!」
 「あんたにそんな事言われたら、オレは…。」
 
 「誰も知らない所へ行きたい。」
 二人で…。」と洋貴は…。

 



 大竹しのぶ、熱演でした。それを受ける風間俊介も迫真の演技でした。
 演劇的(舞台劇のよう)で、もうここまでくるとリアルなのかどうかは分からないですが、凄いと思うだけです。

 物語としてはそれぞれが携帯や電話で連絡を取り合い移動します。
 動かないのは響子、そして隆美と灯里の3人で、あとは自分の考えや判断で移動します。

 一番イライラさせられたのは双葉です。

 とにかく行かなくてもいい所に顔を出して相手を刺激する。
 病院に駆けつけ草間に姿を見せ、三崎にはこんな元気な娘がいる事を見せつける形になり逆上させてしまう。
 それに前回、兄、文哉に被害者家族に謝ってくれと頼み、これも逆上させてしまう。

 自分の感情だけで動いてはいけない時もある。

 精神的に病んでるかもしれないのに「大好きなお兄ちゃん。」でしかないし、事件の重大さも「顔を出して謝らなくちゃ。」という平和な常識が先に立って見えなくなっている。



 草間の娘、真岐に何事もなければ被害者家族と加害者家族の心の救済を深く掘り下げるドラマになったと思います。
 しかし現在進行形でこんな新しく事件が発生。
 そして解決とは程遠い形の響子と文哉の再会。

 問題は悪化し、こじれ、解決の糸口を掴むのは当事者同志ではどうにもならないと見せつけられてしまった第7話。

 初回や、第2話目を見ている頃はここまで劇的(ドラマチック)、饒舌、演出過多になるとは想像できませんでした。
 予想していたのは、抑制されたストイックな精神世界だったのですが。
 
 ここまで来ると物事は収拾不可能な事態へ。




 たぶん15年前、事件が起きてから新たな悲劇が始まってたのかも。

 加害者家族がご近所で子供同士も友達だったために憎しみが増幅していき、以降興信所を雇って嫌がらせを続ける。 
 結果、加害者の家族が動き始める。

 双葉が「ふかみ」へ、被害者家族の洋貴へ会いに訪れたあの日。
 それが悲劇への序章…。
 本来なら自分達の人生を歩んでいたはず。
 だけどそれを阻まれ、過去から捕らわれ抜け出せない。
 少年法があって裁判がなく、情報が得られない。
 遺族が少しでも納得できるような処遇がない。
 それも大きな要因。


 前向きに動き出すことが「復讐」という形態でしかないのは辛い。
 

 このまま突き進むと、小田和正の主題歌と内容が合わなくなってくるよ。
 劇中のピアノの旋律もそう。
 繊細で優しい、それに密やかな雰囲気が…^^;


 物語として面白いのですが、突っ込みどころも回を重ねるごとに増えてきたような。

 医療少年院から情報が漏れ過ぎだったり。(--;
 臼井紗歩の人物設定も取ってつけたような感があるし。
 草間真岐の性格も極端でしたね。
 無理のある展開で一気にドラマチックに盛り上げようとし過ぎな感が…。

 

 それはもう仕方ないのかも…^^;





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  • 「それでも、生きてゆく」第8話~大竹しのぶ壮絶演技が凄すぎる!

    Excerpt: それでも、生きてゆく 第8話 視聴率は一桁でも、このドラマは凄い。 俳優さんの演技力をここまで要求するドラマはそう多くないもの・・・。 意欲とか気迫とか・・。 日曜日の『演技放棄・男装女子』に.. Weblog: 世事熟視~コソダチP(気分は冥王星) racked: 2011-08-26 14:54