「全開ガール」第10話感想

 鮎川若葉(新垣結衣)は、新堂響一(平山浩行)と結婚式の打ち合わせをする。

 「真剣に愛せるよう努力するし、愛せると思います。」汐田そよ子(蓮佛美沙子)と付き合うことを決めた山田草太(錦戸 亮)は表明する。
 
 街角でル・佐藤のお弁当を売ってる草太とビー太郎(高木星来)。
 側にそよ子が。若葉は「これ式の招待状。」と渡す。

 法律事務所では若葉に「お客様が。」と弁護依頼が。
 リリカ(浅見れいな)が「親権の相談に来たの。」
 ビー太郎は手紙を送ってくるようになった。
 「一度親権を放棄するとなかなか取り戻せないんだってね。」

 「あたし徹底抗戦するよ。」とリリカ。
 「その代理人を私が引きうけることになりました。」と若葉。
 ル・佐藤を訪れ草太に告げる。
 「この件に関して私情を挟みません。」
 「長引くようならビー太郎君を調停に巻き込むことになります。」
 呆然とする草太。

 「あいつのことちゃんと見てあげてください。」と草太。
 リリカとビー太郎親子は遊園地で過ごす。
 若葉は付き添い二人の様子を見守る。

 桜川昇子(薬師丸ひろ子)、桜川日向(谷 花音)親子と出会う。
 「どう?失った時間は埋められそう?」とリリカに尋ねる桜川。
 「あなた勝てるかも知れない。私もその包容力が必要かもね。」
 「あなたそんな正直じゃ負けるわよ。」と迎えに来た草太に言う桜川。

 「委任契約を継続させる手はないかな?」
 「桜川先生を排斥しようとしてるって本当ですか?」と新堂に聞く。
 
 若葉は桜川宛ての簡易裁判所からの封書を見る。
 「面会させることが決まったの。
 今まで面会拒否して来たのよ。
 でもエゴだった。
 ビー太郎君のお父さんとお母さんのように一生父親で母親なのね。」

 「側で守ってあげたいの誰だ?」とビー太郎に聞く草太。
 「オレとおまえは血もつながっていないし。」
 「めんどうなんだよ。いろんな事我慢して犠牲にしてきたんだ。
 おまえが邪魔なんだ。」

 ビー太郎を背負って歩く若葉。
 底意地の悪いことを言うようになったのも「若葉さんの影響です。」
 ビー太郎は知っている「わざと嫌われようとしてることもきっと。」
 そう言う若葉に「演技下手でした?」と草太。

 家に戻るとそよ子が入り口で待っている。
 「何してんのよ。わたし。」と若葉は足早に帰っていく。

 「ニューヨークに送り出すつもりなんですね。」とそよ子。
 「大丈夫、私が草太さんの子供を作りますから。」
 数は「ダンゴ虫イレブン。」
 後ろから草太を抱き締めるそよ子。
 「結婚してください。」とそよ子。うなづく草太。

 靴のヒールが折れ座り込み、悪態をつく若葉。

 「あんたそんなつまんない男だったの?
 ビー太郎には私がいる。
 恋にも仕事にも何の縛りもないんだよ。」とリリカ。

 「若葉もたくましくなれよ。」とビー太郎。

 シェフの道具を見て「自分のために。」と草太。
 新堂先生が所長の椅子を狙っている。
 日向とビー太郎が駆け落ちする。
 「あたしがあの子の父親と争っていたことを知って…。」
 「あたしの責任よ。」とあわてて出て行く桜川。

 バスに乗ってる二人。

 桜川の車の中で若葉は「あの二人は支え合ってるんです。」
 「日向、おいらニューヨーク行って大丈夫か?」とビー太郎。
 一番星「わたしも見る。」
 海岸で誓う二人。
 若葉と草太、桜川が駆けつける。

 「おまえにいっぱい教わった。」ビー太郎の寝顔を見る草太。
 「オレ自分の行く道決めました。フランスに修行に行きます。
 それが正しい選択だと思います。
 あなたはどうするんですか?」携帯で話す若葉と草太。
 「わたしは…もちろんマンハッタンの鷹を目指します。」

 ドアを開け、そよ子に「すみません急に。大事な話しがあって。」
 
 ひとり泣いている若葉。

 草太はそよ子に「一緒にフランスに行きませんか?」

 若葉をうしろからそっと抱き締める新堂。
 「大丈夫、全部僕が受け止めるから。」と新堂。

 

 
 





 第9話を見て思ったのですが、日向は若葉の、そしてビー太郎は草太の恋愛の「代理」の役割をしてるんですよね。
 日向もビー太郎も台詞や行動はほとんど大人です。
 中身は完全に大人といっていいでしょう。

 代理とはその人の分身で「もうひとりの自分」ですね。
 日向は若葉のもうひとりの自分。
 普通なら自問自答して自分の考えをまとめて答えを見出して行く。どんなドラマでも登場人物が考え、悩んだり迷ったりした末に決めていく、結論を出していく。
 けれどこのドラマでは若葉はほとんど自問自答しません。
 自分の感情に、自分というものに無頓着な人として描かれます。

 そして代理を務める日向が物事を進め歩いていきます。
 日向こそ本当は向き合うべき若葉自身なのです。

 物語の初回から緻密に脚本は組み立てられ、日向が毎回、若葉の本心や本音を代弁しています。そしていつも質問しています。
 「ホントにそれでいいの?」と。
 
 幼い二人が若葉と草太の代わりに「内面」や「心の中」を見せます。
 そして「希望」「願望」を叶えていきます。
 そうやって大人のミニチュア版を配して代理恋愛を演じさせます。

 ドラマの中では事実上、反対方向に行く草太と若葉。
 (最終回前で修復不可能と思えるほどの距離が。) 

 「やまとなでしこ」をベースにほとんど似た運びのように思えますが、よりもっと病的です。
 ここへきてそんなことに気づくのも変ですが。




 ビー太郎はリリカとニューヨークへ。
 草太はそよ子とフランスへ。
 若葉は新堂と新しい生活へ。
 (日向は来春、名門付属小学校とやらへ通うことに。)

 幼い二人には代理恋愛をさせるだけでなく、しっかり「子供」としての役割も与えています。

 大人の事情で振り回し(ドラマの中とは言え)両方の親の顔色を伺わせ、親の都合で放ったらかしにしたり他人に任せ切りにしたり。

 そして用済みになったらホントの親が出てきて引き取っていきます。
 草太が優しい男だって証明するための存在。
 ビー太郎はそのためだけに配されました。
 日向は昇子の気持ちの変化で親子としての生活ができそうです。

 おかげで草太は自由を手に入れ、あきらめかけていたシェフとしての道を歩き出すことにしました。念願の技術取得にエネルギーもお金も注げます。
 地位や職業があれば若葉との恋愛、結婚にも勇気が出ます。
 
 けれどそよ子を誘ってしまいました。
 ビー太郎君を引き取りにリリカが登場するのがワンテンポ遅く…。
 いったいどうやって最終回、決着へと持って行くのか?

 そよ子も新堂も自分から身を引くのでしょうか?
 それが一番きれいなまとまり方ですが。
 こうまで頑なになって、すれ違いと行き違いでもつれた状態にして、若葉と草太二人だけの力でひっくり返すのは無理があり。
 かなり強引な気がします。

 どんな変化がもたらされてハッピーエンドになるのか。
 ちょっと心配ですよね。

 この二人がハッピーエンドですよね?















 このドラマの脚本家か製作者のどちらかは分かりませんが、小さな子供を理解していないし、ほとんど知らないしあまり興味もないような気がします。
 身近に子供がいたとしても実際には自分が関わっていないか、身近に子供がいない環境に長くいたか、どちらかだと思います。
 そうでなければこんなドラマは書けないと思います。
 子供は「子役」であって「商品」なんですね。
 商品価値のある「商品」。それがよく出ていると思います。



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