「それでも、生きてゆく」最終回感想

 三崎文哉(風間俊介)は逮捕された。

 「やっぱりあの時助けなきゃ良かった。」遠山(三崎)双葉は言う。
 「また同じことすると思います。」
 「助けると思います。」
 「殺したら、文哉と同じ人間になる。」と深見洋貴(瑛太)。

 「あんたにそう来られてもな。」草間五郎(小野武彦)は病院に姿を見せる双葉にそう言う。
 
 野本(深見)響子(大竹しのぶ)、日垣(深見)耕平(田中圭)そして洋貴は墓参りに出向いている。そこへ遠山隆美(風吹ジュン)、双葉、灯里(福田麻由子)の姿が。
 「あたしが来ていいって言ったの。」と響子。

 お供えをする3人。
 響子は離れて待つ隆美に言う。
 「お願いがあります。亜季に謝らないで下さい。あなたはちゃんと生きたのよって。亜季の前では謝罪も罰も要りません。亜季の冥福を祈ってください。」

 「洋貴が後ろめたく思うことなんて。」響子は言う。

 釣り船屋「ふかみ」に双葉がやって来る。
 「遠山さんのこと考えてました。」洋貴は話し始める。
 「自分的には、未来的には、大切なもので守りたいもので、希望って誰かに会いたくなることじゃないかって。」
 「ずっと一緒にいられたらいいなって。
 すみません。何言ってんのか全然…。」
 「あたしもそう思ってました。」と双葉。

 けれど草間真岐(佐藤江梨子)には娘、草間悠里(原涼子)がいる。
 「私、あの子の母親になろうと思うんです。
 母親代わりさせて下さいって。」
 「10年でも20年でも悠里ちゃんがいる限り。」

 「何であなたが背負うんですか?」
 「甘えたくないんです。」
 忘れることはできないからと双葉は言うが洋貴は否定する。
 「亜季ちゃんが死んだことも?」
 「忘れられるかもしんないです。」
 「ごめんなさい。」
 「それが見てる明日です。」「普通じゃないけど楽しかった。」

 「ふかみ」を後にする双葉を追いかけて洋貴は
 「来週とか空いてませんか?」
 「デートです。」

 電車に乗ってる二人。遊園地に行く二人。
 
 「もっと楽に生きたっていいじゃないですか?」洋貴は言う。

 三崎駿輔(時任三郎)は文哉に面会する。
 「お父さんのせいだ。
 お父さんを恨んでくれ。
 おまえを壊してしまった。
 どうしていいのか分からない。おまえのこと何も分からない。」
 文哉はガラスに手のひらを当て
 「お母さんの顔が思い出せない。
 なんで?」

 レストランでシャンパンのグラスを傾ける二人。
 「文哉に会いに行きます。」これからどうするかを話す洋貴。
 「道は別々だけど目的地は同じ。」

 深見さんに「初めての時、会いにいって良かったです。」
 夜になって公園で外国どこ行きたいかと話す二人。
 双葉は「イースター島です。」
 洋貴は「牛、追いかける系の…。」

 「バレンタインにチョコレートとか、手作りしたりとか…。」
 泣いている双葉。
 「行くの止めませんか?」
 「止めません。行きます。」

 抱き締める洋貴。
 「ホント言うとわたし的にだいぶ嬉しいことです。」

 手を振って別れる二人。

 洋貴はその場に座り込む。


 拘置所の側に「住み込んで毎日会いに行ってます。」
 工場で働く駿輔を訪れる洋貴。
 「スナックの一周年の粗品ですけど。」父親の時計を受け取って下さいと駿輔に渡す。

 駿輔は封筒を洋貴に渡す。

 「妹どうしてる?」文哉は聞く。
 「彼女、もうおまえの妹じゃない。」洋貴は答える。

 「悠里ちゃんを一生守ります。」病室の真岐に誓う双葉。


 「オレのせいじゃない。」
 面会時間が終わり、部屋を出て行こうとする文哉に洋貴は駿輔から預かった封筒の中のものをガラスに当てる。

 文哉の実母の写真だった。






 手紙のやり取りをする双葉と洋貴。

 二人とも「進め」「進め」と。ボートに乗って寝転がっている洋貴。
 急に何かを思い出したように立ち上がる。


 レンタルショップを訪れビデオを返却する。

 「1996年?」 
 「延滞料いくらですかね。」

 
 
 
 

 最終回、それぞれが歩いていく道を選びました。 
 真岐の事件の後、駿輔は隆美と別居します。
 15年前、亜季ちゃん事件の時は父、駿輔は、妻とこれから生まれてくる灯里を取って文哉を捨てました。
 けど今回は文哉の側にいることを選択しました。

 妻、隆美は大人だし灯里も大きくなり、二人とも自分が側にいなくても生きてゆけます。
 けど文哉は…。
 自分が背を向けてきたことに、長年封印して来たことにようやく向き合う決断をしたのです。
 長い道のりでした。
 父親は息子と、これから生涯をかけて本当の親子になるために生きる決意をします。


 そして双葉の決意。

 加害者家族の抱えたものの重さ…ですよね。

 洋貴は双葉に希望を見出しました。
 生きる希望を。
 
 双葉の出現で光に満たされた彼の人生。

 彼が「なぜそこまで背負う必要があるのか」と双葉を止めようとします。
 彼は被害者家族であって、草間一家とは関係ありません。
 でも双葉は加害者の妹。
 この立たされている位置の決定的な違いに愕然としますよね。
 文哉が再び起こした事件で別の被害者家族が存在することになった訳ですから。

 さすがにもう隆美は手を引くしかない。
 そうですよね。
 自分とは血がつながっていないし、このままでは灯里が生き辛い。

 それぞれの立場での選択。
  
 
 別の道を歩くことになりました。
 けれど先は分かりません。
 生きていれば希望はあります。
 そんな希望に満ちたラストでした。

 救いようのない終わり方をするのではないのかと、正直不安はありました。けれど未来に希望を持てるラスト。

 
 借りたままのビデオを洋貴は返却しに行きます。
 ここで始めて15年前からの止まった自分の人生を動かし始めます。

 「借りた物」を返す現実的な処理。
 現実との接点。
 現実を無視して人は生きてゆくことはできません。













 ドラマとは関係ありませんが、ダイハツのCMの瑛太を見ていると、「それでも、生きてゆく」の洋貴とかぶって、なんかドラマを意識して作られたのかなと、勝手に思ってました。
 車の工場で働く一人の青年…田舎町の素朴な日常。
 サトエリも登場してましたし(笑)
 こんな風に洋貴もこの先、どこかの会社に就職するかもしれません。
 釣り船屋もいいですけど、弟の耕平みたいに誰かと結婚するなら。
 将来、双葉とだって充分考えられます。
 全然別な人に恋するかもしれませんし。
 それは分かりません。
 けれど生きている限り、希望はあります。
 

 

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