無駄な送迎

 京阪、枚方市駅前から高槻市行きのバスが出ている。
 それに乗って終点、JR高槻市駅まで。
 JRに乗り代えてひと駅。

 その駅前に生徒の通った教室がある。
 
 交通機関を利用するとしたら乗り継ぎが必要な互いの立地。

 中学生の僕がひとりなら、バスと電車で、または自転車で通えないこともない。
 男の子だから高校生、大学生になれば、バイクという手もある。


 けど、生徒は20歳を過ぎてもママが車で送り迎えした。

 中学生の時、高槻市から引っ越して以来、ずっと。
 週一回、ママの送迎で。
 レッスンのために。

 

 長い間、それについて感謝していた。
 遠方からわざわざ、通う生徒は少ない。
 引っ越せば、たいてい近くの教室に移る。
 それが当たり前だし、普通のことだと思うから、ここの教室を離れることなく、続けてくれることに感謝していた。
 

 でもそれは無用の愚かな感情だった。

 




『エリート志向の闇~平気で嘘を付く子供』の紹介記事
「遠距離と交通手段」 
 近くに教室があるのに わざわざ遠くに通わせたのはなぜ?

 徒歩や自転車で通う方が自然。
 でも それだと本当にレッスンに行ってるかどうか、毎週確認し辛い。

 徹底管理するには 子供の足を奪うのが一番。
 大きくなって近くの教室へママが付いていくのは変だからね。

 場所が遠く車の送迎が不可欠になれば、
 100%管理下に置ける。

 いつ休んでいつ行くか 全て把握してママの意思で決定もできる。

 賢いやり方。





「遠距離と交通手段 Ⅱ」 
 枚方市から高槻市まで片道、車で30分は遠過ぎるかどうか。

 中学生以上なら一人でも通える距離かもしれないね。

 ただ、利用する交通機関がバスと電車の複数。
 乗り換えで改札口を出て、それから停留所を降りて次の乗り物の場所へ移動。
 距離に関係なくめんどうかもしれない。
 電車は一駅しか乗らないから、余計そういう感じがする。


 大学生の時ね、バイクで通う話が出ていた。
 生徒が「駐車場近くにありますか?」と尋ねて免許取る事も考えてる口振りだった。でもいつの間にか バイクのことは言わなくなった。あきらめたのか…。
 私の勝手な想像だけど、母親が反対したんだと思う。
 絶対自由になんかさせる人じゃない。

 本人が口にしてた希望や願いは途中で消えていく。



「パジェロに乗る女」 
用途はミスマッチ
 近くに教室があるのにわざわざ遠くに通わせるのは、車の送迎を不可欠にし、子供を100%管理下に置くため。

 いつ休んでいつ行くか全て把握し、母親の意思で決定するため。
 徒歩や自転車で通わせたら、本当にレッスンに行ってるかどうか、毎週確認するのは難しい。
 徹底管理ができない。それで子供の足を奪う。

 大きくなって近くの教室へ母親が付いていくのは変だからね。

 週3日、子供を1人づつ、それぞれ違う曜日に送り迎え。
 道路が混んでいれば往復に1時間半はかかる。
 レッスン時間を含めると2時間強、割くことになる。
 夕暮れ時から夜にかけて、週の半分は子供の送迎に費やす。
 贅沢な時間の使い方は、優雅な生活の証。

 その車は経費より、ブランドとイメージ優先で選んだみたいだね。
 燃費のいい車種ではないよ。大型の四輪駆動。
 いい車を独り占めだね。ご主人は通勤に使ってないんだし。



 長い間、教育熱心な人だと思っていた。
 遠くから通って来られる事に、私は感謝していた。
 だけどそれは間違いだった。

 ああいう車種は休日、家族全員でお出かけに使えばいい。
 家族皆でレジャーを楽しんだり、郊外へドライブに行ったり、用途はそっちの方が合っている。
 二人だけで音楽教室の送り迎えに使うにはちょっとミスマッチ。
 大半が街中での少人数乗車に使うだけ。


家計は火の車
 山へキャンプに行ったり、川で釣りをしたり。
 高速道路も山道も、力の有りそうな車だから楽に行ける。
 サバンナへヌーの大群を見に行くこともできる。
 だけど豪快に遊ぶとか、遠出して散財するとか、それはあの母親はめったに許さなかったはず。
 そんな雰囲気ではなかった。
 豪放に遊べるような一家だったら、楽譜だって買い渋らない。


 家や車や楽器のローン、将来の学費積み立て、子供3人分の月謝。
 全部銀行からの引き落としだよね。
 銀行から引き落とされるお金は、節約しようがない。
 なので財布から出る現金は、できるだけケチる事にした。
 人が立て替えた分は催促されるまで自分から積極的に支払わないようにした。

 どんな生活をされてもその人の自由。
 この家庭は、母親の価値基準の元に動いてる。

 そして現金を扱う時、その人の品性が表れる。
 ごまかしようのない品性がね。

 全てはこの母親の強欲から派生したもの。

 音楽教室はこの一家の最寄駅周辺や、沿線の各駅付近にも、数多く在る。
 それでも車で子供を遠くの音楽教室まで送り迎えする。 
 母親の自己満足度をアップさせるため。子供を徹底管理するため。
 逆に言うと、わざわざ無駄で不必要な事をしないと、子供を管理できない。
 優雅な暮らしぶりも誇示できない。


 
 そんな欲を通して余裕が無くなって、必要なものに手が回らなくなった。
 楽譜はめったに買わないし、先生と顔を合わせればお金の文句。
 自分の欲望が自分の首を絞めることになった。



「RV車を送迎に使う女」
 パジェロで定期的に生活圏を移動する事に意味があった。

 そして乗せる子供は自己実現の代理。
 子供のやりたい事を応援してる訳では決してない。
 どこまでも自分中心。





「楽譜を買わない生徒」
 新しい楽譜が必要になってどんなに購入するよう促しても、本人たちが買いに行くことはなかった。
 それ以来、一回も自分達が買いに行こうとはしなかった。
 

 秋には仕方なく、私が買いに出向いた。割引になってないとクレームの電話が入ったのはその時の事。
 会費を払ってるから、何が何でも少しでも値引きにならないと気が済まないようだった。
 


 「会員カードでお買い物」
 「雨の日のお買い物」参照




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