「妖怪人間ベム」最終回感想

 「誠を事故に巻き込んだのは…。」ベムは夏目に謝る。

 「人間になれなくてもいいの?」とベロ。
 「あんなのを体の中に入れるなんて。」とベラ。
 そうしなければこれからもあの男は人間を悪に導くとベム。

 3人は決められないでいる。

 体の中に悪いのが入るってどんな感じなんだろうとベロ。
 「見当もつかない。」とベラ。

 「心からなりたいのだろうか?人間に。」とベム。

 緒方教授はいつもと違う。ペットの永太郎が逃げ、落ち込んでいる。
 「リスザルの気持ちも分からないなんて。」
 ベムたちは永太郎を捜し始める。
 小春が見つけたのかと思ったが、庭師を見ているだけだった。
 「なりたい自分になれてるって感じがする。」

 町村を追いかけるがダイエットでウォーキングをしているだけだった。

 「匂いがする。」とベロ。永太郎の愛用品からだった。
 小屋を作る教授とベムたち。
 永太郎ハウスが出来上がる。
 
 名前のない男は一人の若者に声をかける。

 「おいら達の居場所ってどこなんだろうね。」ベロは言う。
 公園を通りかかって夏目たちと出会う。
 記念写真を撮る夏目たち家族とベムたち。
 優以はコンサートのチケットをプレゼントに用意していた。
 
 名前のない男が現れる。

 「共に人間になりましょう。
 何を迷ってるんですか?
 そんなにわたしは醜いですか?悪は醜いですか?」
 「止めろ。」

 「わたし達にも死ぬ方法はある。」

 「この細胞をステッキに付着させ。」人間になるはずだった。
 しかし二つに分かれてしまった。
 男は自分の手を傷つけ、ステッキを当てると体から緑の液体が。
 「細胞を吸い寄せるのみ。いずれ体中から…。」

 男は夏目にステッキを投げるが、それを返す。
 「おまえには生きててもらう必要がある。」

 「人間になったらこうやって誰とでも思い出を重ねる事ができるんですよね。」
 並んで歩く夏目とベム。
 刑事を続けると言う夏目。
 「皆さん見てたらやっぱり…なりたい自分追いかけてみます。」

 月を見つめるベムたち。
 「誰かが僅かでも光を灯さないといけないのかもしれないな。」

 現金輸送車が強奪される。
 犯人の前に名前のない男が現れる。

 コンサートを聴きに行く夏目たち家族と小春とベムたち。
 席に着く。
 「こんな華やかな場所は初めてなので。」
 そこへ犯人たちが。
 人質になる観客達。
 夏目に銃を向ける犯人の手を掴むベム。
 怪我をすると緑の血が出て、すぐに治ってしまう。
 それを見て驚き恐れる人々。

 「誰もが自分の生まれ落ちる場所を選ぶことはできない。」
 「生きて行くのは苦しくなる事もあるだろう。
 人間は悪の心を持ってしまう。それに抗い必死に…。」
 生きようとするのが人間だと犯人たちに向かってベムは話す。
 「投げ出さないでくれないか。
 人間である事を。」

 変身しかけているのに感づき、夏目は止めるように叫ぶ。

 「見過ごすことはできません。
 そんなことをしたら、オレたちはただの妖怪になってしまう。」

 変身するベムたち。
 銃で撃たれる3人。しかしびくともしない。
 犯人は逃げ出しベムたちは追いかける。

 涙で肌が変化しない。
 「あいつの仕業じゃなかったんですね。」と夏目。

 ベムを引き止めるが「いつまでも側にいますから。」と立ち去る。

 名前のない男の待つ研究室へやって来るベムたち。
 人間は弱い「オレたちは人間になりたい。」
 「だが人間にはならい。」と答えを出す。

 人間の悪を解放する男。自分達がそれを阻止するとベム。

 「わたしが消滅すれば未来永劫、人間人はなれないんですよ。」

 ステッキを突き刺し体から緑の液体が。
 「こうするしかないんだ。」
 火に包まれた研究室へ夏目が駆けつける。
 「あなたちを待ち構えている未来を思うとわたしは幸せだ。」
 「ようやく死ねる。」

 天井が崩れる。

 焼け跡に残った帽子や身に着けていた品を廃船に届ける夏目。
 
 永太郎が帰ってきた。
 
 3人の姿は消えた。
 きっとどこかで生きているはずである。

 
 




 最終回でした。
 やっぱり人間にはならなかったなぁ~。

 人間になって欲しかった~! 

 毎回、あれだけもの悲しい様子で「人間になりたい。」って言い続けてたのに、ここへ来て止めることはないと思いました。 (--;
 善と悪、あって当たり前の人間なんですが…。

 悪を取り込むか、取り込まないかの選択。
 彼らにとっては究極の選択を迫られた訳ですね。
 彼らは今の自分の内面のままで人間なることを願っていた。
 いや、そのままの自分でなれるものと思い込んでいた。
 ところが「悪」を取り込むと、別の自分になるかもしれない。

 今まで経験したことのない世界。
 妖怪で超人的な能力があり、怖い物など何もないはずの彼らも、「別の自分」という未知の世界には足を踏み入れられなかったんですね。 

 悪を取り込むか取り込まないかの選択ではなく、本来は人間になって年をとって亡くなるか、それとも永遠の命かの選択のはずでした。
 ところが悪を忌み嫌う方を大きく取り上げたので、こちらのいずれ終わる「生」と永遠の「生」にはあまり焦点が当たらなかった感じですね。

 そして「別の自分」になることを拒んだ彼らは、人間になりたいと言いながらも、実は今の自分に充足していたんですね。
 自己達成感を充分に味わい、自己実現をしていた訳です。





 悪を取り込まない彼らは、その理由付けを人間のためと言います。
 ベムは自分達がいなければ人間を救えないと。
 人間のために「人間にはならない。」
 そのために自分たちの願いを抑える。
 自分たちの存在意義は人間を救う「妖怪」であること。
 だから悪を取り込むことはできない。

 この言い訳はちょっと弱かったですね。
 これだとまるで自分達は、人間を遥かに超えたレベルの高い存在。
 全知全能の神みたいに聞こえますよ。(笑)

 彼らはまず、自分たちの事を考えてればいいはずだし。
 世の中の悪事が全て名前のない男の仕業である訳はなく。
 それはほんの一部の出来事でしかないはず。
 人間にならない理由を、地球上全人類の救済に繋げてしまうと…。
 人間の方も申し訳なく思いますよね。 (^^ゞ



 妖怪同士を善と悪に分けてしまったため、ここで勧善懲悪になってしまったのかなぁ。

 善と悪、この対比は平面的ですよね。
 そしてこの瞬間、勧善懲悪の戦隊ヒーロー物になってしまいました。




 あれだけ哲学的なテーマを毎回提示していたのに。 


 でも分けて結論出すしかなかったんですよね。
  
 まあそれは仕方ないのか…とも思いますし。







 夏目や緒方教授達との交流はほのぼのしてて和みました。
 ささやかな幸せ、日常の何気ない1ページ。
 そんな味わいの中に出てくる「悪」が現金輸送強奪と分かりやすく。
 (悪役の描き方が薄いのが残念) 

 コンサート会場で人質になり、舞台上でベムは話します。
 言葉も舞台台詞そのままでした。
 舞台劇を見ている様でした。
 日常から切り離された舞台での光景。
 劇中劇と言ってもいいくらいの状況。
 大人の鑑賞に耐えられる叙情的な内容と変身ヒーロー物。
 全く相容れない二つのドラマの世界を、こういう状況でバランスを取って見せてるのは上手いなぁと思いました。

 見られたくなかった妖怪の姿で銃弾を浴びる3人。
 自分たちの生き方に信念を貫き通す覚悟のシーンでしたね。
  



 *・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・* *・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あらすじ 公式サイトより
名前の無い男(柄本明)と合体し、「悪の心」を取り込むことが人間になる方法だと知った
ベム(亀梨和也)、ベラ()、ベロ(鈴木 福)。
果たして、彼らは人間になることを選択するのか?
それとも・・・。
そして、人間を助けるための最後の戦いが今、始まる・・・。


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