「GANTZ」&「GANTZ PERFECT ANSWER」感想

 PART1の「GANTZ 」の方がシンプルでより面白いと感じました。
 「GANTZ PERFECT ANSWER」はちょっと分かり辛かったですね。
恐怖の演出
 「ラジオ体操の歌」が流れる。
 
 レトロで素朴な雰囲気、のどかな曲。

 そして黒い球体の表面に文字が浮かぶ。

 普通に漢字で表すところを、ひらがなだったり、文法が少し変だったり、文字のひとつが反転していたり。

 どこか稚拙で間が抜けている。

 更にやっつける相手の名前。

 「ネギ星人」とか「田中星人」とか「おこりんぼう星人」とか。

 ネーミングがコメディ仕様でとぼけた感じ。

 のどかで、間が抜けたようで、おとぼけ。
 (これだと最初は油断し警戒心も出てこない。)


 しかし主人公たちには、こうやって提示されるイメージとは反対の恐ろしい状況が待ち受けている。

 悪夢としか言いようがない状況が…。



 球体が表すイメージが最初から聡明でシリアスなら、その後に訪れる出来事と振幅の幅は限られてくる。

 提示されるイメージと違えば違うほど、そのギャップで寒さは増す。

 落差があるため余計衝撃が強い。
 

 
 そして星人と呼ばれる得体の知れない生き物の存在が理屈抜きで怖い。

 「おこりんぼう星人」は金剛力士と千手観音と大仏!!
 PART1のクライマックスにふさわしい敵。
 (だいたい金剛力士と千手観音の存在そのものがホラーです。)

 あまりにも強力な相手に加藤勝と岸本恵は命を落としてしまう。

 その加藤を生き返らせるために100点を取ると決意した弦野計。

 それを目標に闘い続ける玄野。

 この「100点メニュー」も試験の100点を連想させ、学生仕様。

 
PART2は混沌
 「GANTZ PERFECT ANSWER」で現れるのは黒服星人。

 そして小さな球体が鮎川映莉子に送られてくる。
 指令を受け彼女は次々とターゲットを狙う。
 (最初は玄野たちの敵なのか味方なのか分からない。)
 彼女が狙うのはかつての卒業生たちだった。

 次の指令は玄野を想っている小島多恵。

 また星人は彼女の所持する球体を奪おうとしている。

 GANTZ に異変が生じ、多恵がターゲットに選ばれてしまう。

 この辺から玄野の闘う相手が複雑になってくる。

 星人と闘い、小島を守るために仲間とも対峙する。

 しかもその星人は加藤に姿を変えている。
 (おこりんぼう星人なんですよね。たぶん。)
 なのでビジュアル的にややこしい感じになってくる。

 球体が二つ、玄野の仲間が多恵を狙う敵に、そして二人の加藤。

 シンプルでない分、ストーリーの求心力が弱まったか…。



 黒服星人は見た目は普通。

 まんま俳優が演じ、CGを駆使して体が再生していく様子や刀が出現するのを描いている。

 だけどCGはイマイチ恐怖を感じさせない。

 明らかに加工されたと分かる画面は冷めた気分にさせられる。

 星人はやはり人間でない方がより恐怖を掻き立てられる。


見せ場 
 アクションシーンはさすがに凄くて息もつかせない。
 やはり見せ場はアクションシーン、殺戮シーン…ですよね。

 地下鉄の走行車両の中での闘いも壮絶。

 狭い、狭っくるしい場所での切り合いは何なんだろう?

 閉塞された空間での立ち回り。
 しかも高速で走っている。
 そこで剣を振り回す絵柄は斬新でもあり想像を超える。

 強力な銃があっても、刀と来ましたか…。
 あの狭い車内で。
 
 
破壊と殺戮とその果て 
 死と再生を繰り返す彼ら。
 破壊したものは元には戻らないはず。

 だけど最後には平和な日常生活へと溶け込んで行く。
 全てがリセットされ何事も無かったような日常が訪れている。

 SFだから許される世界。
 しかし玄野だけはいない。
 多恵の記憶には何かが残り…?

 
 
 加藤の大切なもの守りたいものは弟。
 たった一人の肉親。
 岸本は彼に惹かれ、淡い交流めいたものはあった。
 だが彼女は実質、PART1だけの出演だった。
 加藤は自分に扮した星人と闘い、弟を殺した相手に向かって行く。

 一方、玄野は加藤を生き返らせるために闘い、また多恵を守るためにも闘う。
 星人や仲間を敵にして。
 愛されている自分。自分を慕ってくれる相手。
 それは彼にとってかけがえのないものだから。

 何と闘っているのか。
 ただ意味もなく100点を取ろうとしているのではない。
 恋や恋愛に発展する前の自分の中にある根源的な何かのために。
 ただ星人をやっつけ、爆発と破壊を繰り返すのではない。
 その先にある何かのために。

 だけどその先を描く事はなく、映画は終わる。



 どこまでもストイックで孤独な「少年」の世界…そう感じました。



あらすじ goo映画より
就職活動中の大学生・玄野は、地下鉄の駅で幼なじみの加藤を見かける。正義感の強い加藤は、線路に落ちた酔っ払いを助けようとするが、手を貸した玄野と共に電車に轢かれてしまう。次の瞬間、二人は見知らぬマンションの一室で目を覚ます。その部屋には、GANTZ<ガンツ>と呼ばれる黒い巨大な球体と、玄野たちと同じように、どこからか転送されてきた人々がいた…。

キャスト
二宮和也 (玄野計)
松山ケンイチ (加藤勝)
吉高由里子 (小島多恵)
本郷奏多 (西丈一郎)
夏菜 (岸本恵)
綾野剛 (謎の集団のリーダー)
水沢奈子 (謎の集団の少女)
千阪健介 (加藤歩)
白石隼也 (桜井弘斗)
伊藤歩 (鮎川映莉子)
田口トモロヲ (鈴木良一)
山田孝之 (重田正光)


2009年10月7日に、マスコミ各社により、製作が明らかになった。2009年11月にクランクイン、2010年4月にクランクアップ。日本公開日はPART1『GANTZ』が2011年1月29日、PART2『GANTZ PERFECT ANSWER』(ガンツ・パーフェクトアンサー)が2011年4月23日。

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