痛い保護者~会員カードでお買い物

 他人が買いに行って準備した楽譜「割引になってない。」とクレームつけてきた生徒の母親。
 楽譜などを割引で買う場合、カードを持参し、該当する楽器店まで自分の足を運んで、レジで提示する。これで初めて商品が割引になる。
 自分は動かずカードも手渡さず、それでも支払った会費の見返りだけは要求する。


「雨の日のお買い物」 
 生徒に新しい楽譜が必要になって買うよう促していた。
 高校生になって曲の好みもけっこう出てきた。
 ヒットソングなどの楽譜は直接本人が買いに行った方がスムーズ。  
 だけど生徒はためらっててハッキリしない。
 準備が遅れたら、週単位で先延ばしになる。
 結局、私が買いに行くことにした。

 当時母が入院してたので、私は電車で一駅の病院へ通っていた。
 楽譜を販売している楽器店が、その近くにある。病院からの帰りに寄る事にした。
 その日は雨が降っていた。
 私は洗濯物の入った大きなバッグを抱えて、傘をさしてお店に行き、楽譜を選んでレジでお金を支払った。

 翌日、生徒に購入した楽譜を手渡すことができた。
 立て替えたテキスト代は、次週のレッスンの日にいただくことになってる。


 次の日の午前中、教室から私の家に電話が入った。
 「会員なのに割引になってないとおっしゃってるんですけど…。」
 困った様子でいつもの受付の女の人。
 生徒の母親が受付のあるセンター教室へ、早速クレームの電話を入れてきたのだ。


 

 生徒のため 新しい楽譜を買うのは楽しいもの。
 徒労がどうとか感じたことも無い。

 でもこの時だけはね、背中が冷たくなるのを覚えた。

 自分たちで買いに行こうと思えば行ける。
 週3回車でこちらへ出向いてるんだから。
 でも息子がそれを言い出さないのは、母親がいつもお金のことで文句を言うから。
 母親はお気楽なもの。言いたい放題文句タレ流して。
 自分たちの住んでる家の近くにも楽譜を売ってる教室はある。
 でもそっちでは買おうとしない、割引にならないからって。
                                 (2002 秋)




「会員カードでお買い物」
 「近くの楽器店だと割引が効かないんです。」と言ってた母親。
 当たり前だよ、店が違うんだから。
 ジャスコでダイエーのカードは使えないでしょ?それと同じ事。



「小額の見返り」 
 たぶん入会を勧められた時「会員になれば楽譜が5%割引になりますよ。」そう説明されたんだと思う。
 それでこの保護者は会費を払って投資したら「5%割り引きになる。」この甘い言葉にだけこだわりを持つようになる。

 特典を得るにはルールがある。
 自分のカードを持って該当する楽譜店のセンターへ足を運び、商品と一緒にレジでそれを提示する。
 それが割引で購入するためのプロセス。

 でもそういう途中の手順やプロセスが飛んでしまう。
 何も考えない。
 規約もたぶん読んでないと思うしね。

 楽譜は歩いてやって来ない。 
 自分は動かずそれが手元に届くのは、誰かの手間がかかってるから。
 だけど保護者の頭の中は投資した見返りの5%割引のことだけ。

 結果だけ見ると約束とは違う。 
 なので即、クレームの電話をかける。

 言われたことをそのまま鵜呑みにするだけで現状を見ることはない。

 現実が目に入らない。
 


「異常気質」
 規約なんて読まなくても常識的なこと。 
 やっぱりちょっと変だね。

 一事が万事っていうけどその通り。

 長い間このお母さんの事、教育熱心だと思ってたけどなんか違うような気がする。
 それに細かいお金にうるさいんじゃなくて支配的なんだよ。
 融通がきかない上に全部自分が取り仕切らないと気が済まない。



 本当の意味でお金を大切に使ってはいないよ。
 こういうのって現実感覚だから 自分の子供がいったいどんな習い方してるかなんて一緒に暮らしていれば分かるよ。
 本当に熱心だったら、要項ももっときっちり読むし。

 緻密にきめ細かな対応してるはず。




ノンフィクション
『エリート志向の闇~平気で嘘をつく子供』の紹介記事でした。


 よろしければこれまでの紹介記事もご覧下さい。
 彼 方
 禁じられた学び Ⅱ
 痛い親子
 大学名を言えない子
 無言の圧力


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 あらすじ 

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