「鍵のかかった部屋」最終回感想

あらすじ 公式サイトより
 榎本径(大野智)が不在の中、青砥純子(戸田恵梨香)と芹沢豪(佐藤浩市)は事件の検証を行う。そして、榎本は犯人ではない、と純子が断言したとき、榎本が釈放されたと連絡が入る。専務の久永が犯行を自認したからだ。拘置所で純子と接見した久永は、睡眠中の無意識のうちに社長を殺害したのかもしれない、と弱気になっていた。

その後、榎本は、副社長の穎原雅樹(鈴木一真)らに、社長が狙撃事件を自作自演したのは、社長室に隠した何かを守るため窓を防弾ガラスに交換させたかったからだろう、と話す。さらに、久永は無実だとも言った。

榎本は、自分のことを通報した犯人が自分と社長との因縁を知ったのは、社長室での自分と純子の会話を盗聴していたからだと推測。そんなことが可能な人物は誰か、考えを巡らせた榎本は、第一発見者の窓拭きのスタッフ・佐藤学(玉木宏)に会いたいと雅樹に申し出た。

やがて、榎本と純子の前に佐藤がやってくる。純子は佐藤に、社長が倒れていた場所を尋ねた。佐藤がキャビネットの方を見やると、榎本は窓の外からだとそこは見えないはずだと指摘。佐藤は、ゴンドラが上がったときに見えた、と証言した。

そんなとき、芹沢からの電話で純子が退室。榎本とふたりになった佐藤は、社長室にいる違和感を口にした。自分は、ガラス越しに眺めることしかできない存在なんだ、と話す佐藤。そして、あなたも自分と同じ側の人間だろう、と言うと榎本の様子を伺い…。


 *   *   *   *   *   *

 「協力は惜しみません。」と穎原副社長。
 窓拭きのスタッフに「会って話を聞くことはできるでしょうか?」

 佐藤学がやってくる。
 純子が経緯を説明する。
 榎本と佐藤は「どうも。」「どうも。」とお互い挨拶する。

 遺体は「ソファの影になって見えない。」と榎本。
 「屋上へ引き返したんですね。」と再度確認する。

 「いつも外からのぞいてたけど、遠い世界だと思ってたから。」
 「ガラス越しに眺めてることしかできない存在なんですよ。」
 「あなたもこっち側の人間ですよね。」と佐藤は言う。

 「やはり介護ロボットを使って犯行を行ったとしか思えません。」
 芹沢、純子、榎本は話す。

 穎原から電話。
 不明瞭な金の流れがあったらしい。10年以上の間に6億円近く。
 「社長が行っていたとしか考えられません。」
 久永篤二(中丸新将)に接見した純子はメモを見せ対話する。
 金は貴金属に換えられ隠匿した。

 芹沢は、社長が隠した瞬間を窓の外から見られたと推測。

 佐藤の同僚は電話とかメールは「しないっすよ。」
 社員のボ-リング大会に顔が写っていない。
 隠れている。
 「わざと写らないようにしてるんだと思います。」と純子。
 
 鴻野光男(宇梶剛士)に佐藤の本籍を教えて欲しいと芹沢。

 鴻野はある資料を机に置く。「窃盗事件の記録だ。」
 「共通点がある。
 現場を訪れた榎本さんの姿が監視カメラに写ってた。」

 佐藤の本籍地を調べて歩く純子。
 
 親しかったという女性の家で話し、写真を見せてもらう。
 入学式の集合写真。
 佐藤を指差すと違うと言う。
 その人は「椎名あきら君です。」

 会社が倒産。両親は心中自殺。
 取り立て屋の男をナイフで刺し姿を消す。
 
 「物盗りが目的だったって事ですよね。」

 コーヒーの皿を見て何かをひらめいた芹沢。
 「どう?」「見事です。」と榎本。
 芹沢が社長室で純子や穎原や介護ロボット開発課長、岩切新一(菅原大吉)の前で説明し始める。

 セーフティプログラムには盲点があった。
 ダミー人形を持ち上げると毛布が落下。
 カウチごと持ち上げ、社長の体は落下した。芹沢の推理だ。

 カウチを持ち上げようと操作すると「リフト不能。エラーナンバー2。」
 長さ70センチで限度。
 社長を乗せたのは「テーブルだ。」と芹沢は焦ってそう言う。
 「痕跡が残るんじゃないんでしょうか?」と副社長。
 「もうやめましょう。」と純子。
 静まり返る部屋。
 「お騒がせして…。」

 「300キロまで大丈夫。奥行きまでは分からなかった。」
 純子の言葉に榎本は謎が解けたようだ。
 社長にとって介護ロボットは「例えば重たい物を持ち上げるためだった。」そう言って部屋の家具を持ち上げると下に隠し扉が。
 「フォークリフトの代用品。」としてロボットを利用。
 「貴金属jは犯人に盗まれたようです。」

 全ての謎は「明日お話します。」と榎本。

 洗濯機を開けて覗き込む佐藤(本当は椎名)。
 


 床をモップで拭いている佐藤の元へ榎本が現れる。

 自分を警察に通報したのはあなたでしょうと榎本は切り出す。
 とぼける佐藤。

 榎本はかまわずに話し始める。まず目撃した…。
 「社長が部屋に隠し持っていた6億円のダイヤモンド。」
 監視カメラに写らないように、アルミで全身を包んで忍び込み、盗聴器を仕掛け、社長の情報を得る。
 コーヒーに砂糖を入れる、専用の粉、仮眠を取る事など。
 ダイヤがどこに隠されてるのか。
 音を聞けばどこに隠しているか推測できた。
 「事件前夜に盗み、盗聴器を回収した。」 

 そしてダイヤを隠す場所に困る事を指摘。
 「手元に置いておきたくなる。」
 「あなたが今一番恐れているのは火事や泥棒でしょう。」と榎本。
 「洗濯機。」と佐藤の部屋に侵入しなければ分からない事を話す。

 更に続ける「殺す必要があったのでしょうか?」
 「殺してない。ダイヤを盗んだのは前の晩のことだと佐藤。
 「全ての準備は整えられていた。」と榎本は続ける。


 「介護ロボットで社長を持ち上げ、窓のすぐ内側まで持ってこさせた。」
 社長の頭を窓ガラスにぴったり着くように押し当てた。

 「昨日の強風です。」それで気づいたと榎本。
 「窓ガラスが可動するよう細工してあった。」
 「デッド・コンボ。」とビリヤードの技のひとつに例えて説明する。
 重量のある物でガラス越しに衝撃を与えた。
 凶器を屋上に持って上がるが隠す場所はひとつしかないと。
 「給水タンクの中です。見つけましたよ。ボーリングの玉を。」 

 共同経営の会社の金を持ち逃げしたのがあの社長だったと佐藤。
 復讐計画の途中でダイヤを発見した。
 「新しい人生を始める事ができる
 ガラスの向こう側へ行ける。
 高級なスーツを着て革靴を…。」
 「ガラスは超えられたんですか?
 開放されたんですか?」
 「前後左右、それから上下まで、ガラスに囲まれてるように見えます。」
 「閉じ込められるのはごめんです。
 向こう側に行けないとしても、自由でいたいんです。」と榎本。

 榎本の部屋にやってくる純子と芹沢。
 コレクションのケースの中が空になっていた。
 「佐藤が自首してきました。」と鴻野が連絡してくる。
 だがひとつ気になることがあると。
 
 ベイリーフで副社長と話す純子と芹沢。
 帰り道「あれからもう3日ですよ。榎本さんどこにいるんでしょうね。」
 公衆電話から「すいません。連絡が遅くなりました。」

 今、どこにいるのかと聞かれ「空港です。」と答える。
 「臨時収入が入ったもので。」
 芹沢は押収した宝石「1億円がホワイトジリコン、偽者だったそうだ。」
 
 パスポートを持ち笑みを浮かべる榎本。

 




 …という最終回でした。

 榎本と佐藤、二人きりのクライマックスの対話。

 凄かった。緊張感、凄かったですよね。
 








 榎本、圧勝…でした。
 
 しばらく放心状態になりました…。


 あの抑揚を付けない台詞回し。
 感情を押さえ、淡々と事実だけを並べ追い詰めていく。
 有無を言わせない力でねじ伏せましたね。
 
 
 凄い。
 玉木宏を完全に食った大野智。
 完勝ですよ。


 玉木宏は役柄も悲運な青年だし、ドラマでの立場も悲哀が。

 脚本の人物設定の力関係だから仕方ないと思うけど。

 前編の大袈裟な登場の仕方がかえって仇に。

 榎本の強敵、頭脳明晰な悪役のオーラを出してる風な演出でした。

 しかし後編で計画も悪巧みも全てを見抜かれ、身動き取れなくなった小動物みたいだった。

 かわいそうなくらい。

 前編に振ったイメージとのギャップのせいで、肩透かし。

 落とされ方が余計惨めに…。


 これは玉木宏が気の毒だった。
 それほど榎本演じる大野くんの存在感が勝ってた。
 勝者の余裕。


 床掃除をしている佐藤の足元が映るんだけど、そこへやって来る榎本も足元だけが先に見え。
 この時、榎本はすでに佐藤の言う「磨きぬかれた革靴」を履いて現れる。
 このあたりの演出も残酷です。(--;
 





 また他のシーンが軽く感じて、これでは芹沢も純子も部外者ですよ。

 ラストはこう来たか~。
 そうですよね、こう来たのかって感じで。
 やられましたよね。^^;

 もちろん殺害方法のアイデアもその他仕掛けも面白いんですが。





 それより全てを踏み台にして最後は笑った榎本。

 参りました。

 いや、もうそれだけです。
 
  
 




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