尼崎の異常な家庭 №1

 父親には精神疾患があった。
 母親はそうとは知らされず見合いで結婚した。
 父親が再婚だった事も、かなり後になって知らされた。
 前の奥さんとの間に息子がいた。
 
 その奥さんが出て行く時、生まれたばかりの子を渡さなかった。
 父が養育費を払うのを嫌ったためだ。 
 その子は他の場所へ預けられ、すぐに亡くなった。
 病死だったのか、栄養失調などの餓死だったのか…。
 それはハッキリとはしていない。


 母の実家は姉妹が多く、決して裕福ではなかった。
 母は小学校しか出ていない。

 家業のボート小屋などを手伝っていた。
 洋裁店へ働きに出て、そこで技術を身に付けた。

 父親と結婚後、家で洋裁の仕事をし続けた。
 注文を受けて仕立てるオーダーメイド。

 工場で働くなら朝は8,9時から夕方は5,6時までと区切りがある。
 だが縫製工場と違って自宅での仕事は時間制限が無い。
 なので朝は目が覚めて、夜は遅くまで手作業の仕事をしていた。
 
 
 私が生まれても保育園には預けなかった。
 保育園に預けるのは金がもったいない。
 そんな理由で、自宅で仕事中も私を側においた。

 母には保育の知識は少しはあったと思うが…。
 これだけは確かだが、歯の健康の知識は無かった。

 2,3歳の子はしゃべってうるさい。
 かまっていると手を取られる。仕事が進まない。
 細かい手作業の仕事で神経を集中している。
 それで私の口の中に、長く残るお菓子を常時入れていた。
 キャラメル、ドロップ、飴、チョコレート。
 何かを食べている時は静かになる。




 簡単に想像はつくと思うが、歯は全部虫歯になった。
 (母親は仕事で一日中時間を取られ、ゆっくり育児書を読む暇も無かったのだと思う。
 子供用歯ブラシすらなかったと聞かされた。
 だから幼少時、私は歯を磨いた事がなかったのだ。)




 虫歯はもろい。


 ある日、家具に当たって折れた。






 乳歯の上の前歯が全部折れた。





 そしてそれは長くそのまま放置された。



               尼崎の異常な家庭 №1 折れた乳歯



 尼崎の異常な家庭
 №2 永久歯の異常
 №3 病院を探さない親
 №4 間違いだらけの治療
 №5 矯正できたかもしれない
 №6 口腔崩壊
 №7 父はギャンブル依存症
 №8 周囲と協調しない母
 №9 一生分のストレス
 №10 他人より遠い親
 №11 棘のある他人
 №12 肩身の狭いドライブ
 №13 不吉な環境
 №14 要らない物があふれた家


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