狂った位置~永久歯の異常 

 歯が折れて、母は私を近所の歯医者に連れて行った。
 だが医者は「そのままで大丈夫。」と言い、何も処置しなかった。
 それで長くそのまま放置することになった。

 私の永久歯は異常な位置に生えてきた。
 折れた乳歯の根が残っていて、その根に阻まれたせいだ。



 母親は再度、医者に見せに行ったが、いい提案は何もなかった。
 
 そのまま放置するだけだった。






 まず、上の前歯4本が有りえない位置に生えた。

 
 乳歯の根が残ったまま放置した結果、その根が正常な位置に生える邪魔をした。

 中央の2本は、一見正常なように見えた。
 だが上部は歯茎に覆われていない。
 唇に隠れてはいるが、異様に長かった。

 鼻のすぐ下から生えているように見え、歯茎は極端に短い。
 根元まで剥き出しになっている、という感じか…。
 (更に左の歯、真ん中に黄色い付着物のような塊があった。
 長さ2~3ミリで浮き出ている。汚れに見えるが歯と一体になっていてピンセットでもビクともしなかった。
 口を開けてしゃべると、当然見える位置にあった。
 それでなくても醜い形状に異物までが加わっていた。)

 次の左右の2本は、1センチほど口の奥に生えた。
 位置は、どちらも正面から見て中央の歯に半分被っていた。

 次に生えた左右の犬歯と犬歯の間は狭く、4本分の幅に6本の歯が収まる状態になった。
 
 それに伴って順に奥の歯が生えるから、前になるほど狭い。
 上の歯並びの骨格は、U字型ではなくV字に近かった。
 段が付いて奥の2本だけはかろうじて正しい位置。

 永久歯の基礎、土台ができる一番大切な時期の大きな誤り。
 私は正常な歯並びを永久に失った。



 正常な顎(あご)の骨格はアルファベットのU字型。
 一列に並んで噛む機能を果たす。
 
 私の上顎(あご)は前歯4本が狭い場所にひしめき、両サイドも内側にずれていた。
 狭い口の中に、より狭く配列された。
 
 


 噛むのに不便で不自由だった。
 会話に不都合が生じた。

 だけど何より、立体的に押し込まれて生えた前歯の不快さ。

 噛みあう相手の無い場所に生えている2本の歯は舌に当たる。
 
 口を閉じている時でさえ、奥に生えた歯が舌に当たり不快だった。



 1年365日24時間、不快で憂鬱だった。




 親は他の歯医者を探そうとはしなかった。
 無関心で無頓着だった。



 「異常」を知っても行動を起こさない異常。




 私の異常な歯並びは異常な家庭の象徴。


            尼崎の異常な家庭 №2 永久歯の異常



        


 尼崎の異常な家庭
 №1 折れた乳歯

 №3 病院を探さない親~強制する習い事
 №4 間違いだらけの治療
 №5 矯正できたのに
 №6 口腔崩壊
 №7 父はギャンブル依存症
 №8 周囲と協調しない母
 №9 一生分のストレス
 №10 他人より遠い親
 №11 棘のある他人
 №12 肩身の狭いドライブ
 №13 肝心なものがない家
 №14 要らない物があふれた家



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