「夜行観覧車」最終回 感想

 「父は暴れる弟に暴力を振るいました。いつもの事でした。
 善人の仮面をかぶった暴君だった。」
 良幸は報道陣の前で会見を開く。

 「何を証言するかだ。」
 「俺たちは生きていかなきゃいけない。」比奈子に言う良幸。
 
 慎司を迎えに行く真弓。

 「母さんは学校に呼び出された。」事件前の事を話す。
 「ランクの低い高校を受けた方がいいんじゃないかって。」

 事件当日「父さんに殴られた。
 父さんと母さんはリビングに降りてった。」

 「コンビニに行ってと母さんに言われた。
 父さんを殺したのは、たぶん母さん。そうなったのは、僕のせい。」

 「夫は何も悪くありません。悪いのは私です。」と淳子。

 事件当日  10時20分 
 「もうこんなことするな。自分が嫌になるだけだ。」
 「あの子に手を上げるなんて。
 良幸には手を上げた事ないじゃない。」と淳子。
 「親が医者だからって。」医者にならなくてもいいと弘幸。
 「頑張らせなくていいんだよ。
 もういいってことだよ。」
 亡くなった前の妻に「勝とうと思わなくていいんだよ。」
 「勝てない。」淳子は動揺する。
 「どうして私の子供じゃダメなの?」

 そう言って夫の頭をトロフィーで殴る。
 
 「凶器が出てこないんですよ。」と結城は啓介に言う。

 事件10日後 
 彩花は学校に行く。
 
 さと子は真弓と話す。
 高橋家の子供たちを見守ってくれるように。

 引っ越してもいいと「3人一緒ならどこだっていい。」
 真弓は彩花に話す。
 
 啓介、真弓、彩花の3人で観覧車に乗る。
  
 淳子に面会する慎司、比奈子、その後で良幸が入って来る。
 「今も許せないよ。母さんの事も自分の事も。」

 2ヵ月後 
 「完璧でありたかった。」
 真弓に手紙を書く淳子。

 「観覧車は不思議な乗り物だ。」
 「どこにも行けない。
 「変わらずに回り続ける事がどれほど幸せか。
 今なら分かる。」

 
 最終回でした。
 弘幸さんはいい人、だったんですよね。

 最初の回で河原へバーベキューに出かけた時、足を滑らせて落ちた慎司君を見て、弘幸さんがニヤッとしていたシーンがあったように思うのですが。
 それと真弓たちを自宅に招いて食事中に、進学の話になって、慎司君がビクッとしていたシーンも確かありましたよね。
 第9話では「おまえはオレの恥だ。」となじられるようになったと。
 事件の日は殴られたと慎司が話すし。

 弘幸が普段から暴力を振るい暴言を吐き、悪者のように思わせる流れだったのですが。

 最終回の淳子の回想シーンでは全く違ってますよね。
 
 何一つ強制していないし。
 むしろ淳子が勝手に慎司君や自分を追い込んでいた。
 それが真実だったんですね。

 紛らわしかったですね。

 やっと本当の事が分かった、そんな最終回でした。 
 時間軸も行ったり来たり。
 6年前からの引越しの時点と事件の晩からと、全てが同時進行でかなり見辛いドラマになっていました。

 小説を読むのとドラマは違うので、たとえ小説が時間軸を縦横自在に飛んでいたとしても。
 小説とドラマは違いますから。
 ドラマは週に一度限られた時間枠でしか視聴できません。

 構成を変えても良かったのではと思います。

 
 被害者家族が報道陣の前で会見。
 それも嘘。
 自分たちを守るためって、後で辻褄は合わなくなってくるでしょう。


 医師の妻になる重圧。
 妻でいる重圧。

 前の奥さんは医者でその子も優秀。
 でも自分の子は…。
 次第に口やかましく慎司君に迫るようになったんですね。
 石田ゆり子が精神的に追い込まれているようには、あまり見えなかったですね。
 いつも真弓の味方をして、助けてあげる人だったし。
 真弓には本音を話してるようだったし。

 弘幸は亡くなった妻と淳子を比べて虐げていた訳じゃない。
 「パパとママはいつも仲が良かった。」
 比奈子が前にそう話すシーンもありました。
 一緒に暮らす家族はごまかせない。だったら夫婦仲は順調。

 それでも撲殺するほどのエネルギーが生じた。
 淳子さんの中に。
 「勝てない。」勝とうとする方がおかしい。
 夫は当たり前の事を言っただけなのに。

 淳子さんのそんな心の闇。
 
 真弓に前の奥さんの事を話すシーンはあったけど。
 慎司君のバスケットボールを捨てたり、ユニフォームを挟みで切るシーンもありましたが。 
 深い心の闇を、積極的に描いてはいなかったですよね。
 ヒロインとその女友達として爽やかにしか描いてないんですね。

 
 



 弘幸さんが一番悲惨な目にあったんですよね。
 ひどいですよ。
 いや、物語で殺されたというだけでなく、このドラマの中で、弘幸さんのキャラがいい人だったり悪い人だったり、その時の回で都合よくブレにブレて、ギリギリまで陰険な人みたいに描かれて、ちょっとひどいなと。
 
 

 全体に重苦しくキツい内容でした。

 さすがに最終回は彩花の件も嘘のように改善されてきて、遠藤さん一家はハッピーな様子でした。
 啓介パパ、向かいの奥さんに頼まれて凶器を隠したりして。
 あれ、掘り出して警察に提出したんでしょうか?

 杉咲花は熱演でした。
 
キャスト 
 高橋弘幸(田中哲司)

あらすじ 公式サイトより
事件の9日後。ひばりヶ丘に報道陣を集めた良幸(安田章大)が比奈子(宮崎香蓮)を引き連れ、高橋家の秘密について語りだした。養護施設にいる慎司(中川大志)は、その画面に「やめろ」と叫ぶ。そして、結城(高橋克典)に保護された良幸たちと再会した慎司は、沈黙を破ってとうとう事件の真相を話し始める。一方、真弓(鈴木京香)、啓介(宮迫博之)、彩花(杉咲花)も良幸の会見を扱ったニュースを見ていたが、何か釈然としない。事件10日後、真弓にさと子(夏木マリ)が、小島家の過去と秘密を打ち明ける。

 「夜行観覧車」「ラストホープ」第1~3話
 第4話  第5話  第6話
 第7話  第8話  第9話


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 7

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 夜行観覧車 第10話(最終話)

    Excerpt: 第10話「犯人が語る事件の動機…家族の未来」2013.3.22 2013年、事件九日後。 「ひばりヶ丘」に報道陣を集めた良幸(安田章大)は、比奈子(宮﨑香蓮)を引きつれ、「何が本当で、何が嘘か、この.. Weblog: ドラマハンティングP2G racked: 2013-03-23 17:18
  • 「夜行観覧車」第10話(最終回)★原作とかけ離れたドラマの是非

    Excerpt: 「夜行観覧車」第10話~最終回 湊かなえが奏でた精密な心理劇『夜行観覧車』が、TBSによって改稿されて、こんなドラマになっちゃった。 『好みの問題』『原作を読んでいるか否か』で受け止め方も.. Weblog: 世事熟視~コソダチP racked: 2013-03-23 22:20
  • 夜行観覧車 最終話

    Excerpt: 最終話 「犯人が語る事件の動機…家族の未来」 2013年1月31日、事件から9日後。 ?橋家の長男・良幸(安田章大)はマスコミを集めて、日常から父・弘幸(田中哲司)は勉強について神経を尖らせて.. Weblog: emitanの心にうつりゆくもの racked: 2013-03-24 00:31
  • あぽやん&最高の離婚&夜行観覧車最終回感想

    Excerpt: ■あぽやん最終回 貫地谷しほりがいなくなったと思ったら、主人公の伊藤淳史まで本社に戻されることに。だが、それは一ヶ月だけだったというオチ。。送別会とか意味ねえし(笑)でも、桐谷美玲のツンデレ具合が最.. Weblog: NelsonTouchBlog racked: 2013-03-24 05:43
  • 《夜行観覧車》☆最終話

    Excerpt: 良幸が、高橋家の将来を守るために行った会見は、マスコミが想像しなかった内容だった。 テレビで会見の内容を聞いた慎司は、怒った。 何が本当で何が嘘か?高橋家の秘密と称して語りだした。 良幸と、比奈子は家.. Weblog: まぁ、お茶でも racked: 2013-03-24 18:14
  • 1つの事件から・・・ ドラマ編

    Excerpt: ドラマ「夜行観覧車」を見ました。 TBSにて 金曜10時にやってました 湊かなえの原作をドラマ化 小説の方は読んだことありましたが・・・ 過去、事件当日、事件後と構成も巧く見せていて なかなか楽.. Weblog: 笑う社会人の生活 racked: 2013-04-08 00:22