菓子代の見返り~尼崎、竹谷小の校庭で

 小学生の時は同級生がよく家へ遊びに来ていた。
 その度にお菓子と飲み物を出していたが、それにお金がかかる事を母は快く思っていなかった。
 私は全く気づかなかったのだが、思わぬ所でそれを知らされる。

 学校の行事で保護者が集まっていた。
 顔を合わせても挨拶ひとつしない、母に突然言われた。
 よく家へ遊びに来ていたその子のお母さんの事だ。
 『来るたびにあれだけお菓子を出してやってるのに、ありがとうのお礼ひとつ言わない。』
 母は険しい表情で、私にそう文句をつけた。
 校庭で帰ろうとする際、手をつないで歩いていた時の事だ。
 ちょっと離れたところにいる、友達とそのお母さんの方を見て言った。


 家へ遊びに来る友達は数人いたがその子は母子家庭だった。
 お母さんは外へ働きに出ている。
 だから今日誰の家へ遊びに行ってどうだったとか、そんな話をゆっくりする時間は、その子にはなかったのかもしれない。
 
 人見知りしない活発な女の子だった。
 遊びに行った先で相手をおだてる、そんな事もできる子だった。

 母はそれも気に入らなかったようだ。
 口先の上手い子。
 家で仕事をしながら子供同士の会話に神経を尖らせる母。


 母は私がクラス委員になる事を望んでいた。

 友達をもてなしていたら、委員に選ばれると思っていたようだ。
 私は委員には選ばれなかったが。
 もちろんその事でも注意されたが。
 自分勝手な母の欲望だ。
 欲望の塊だ。
  一生分のストレス~要求し続ける親参照

 出す必要もなかったお菓子代がもったいなかった…。
 恩着せがましい母の本音だ。
 印象に残ってるから忘れない。
 背中に冷水を浴びせられたような感じがした。
 母の一言で、楽しかったはずの友達との時間はそこで消えた。

 小学校時代はまだましで、中学時代に比べるとまだ少しは幸せだったような気がする。

 それでも親の価値観が少しずつ狂わせ始めていた。

 恩着せがましく醜い大人の本音が。
            

          『尼崎の異常な家庭』     ~序   章~     


    ご訪問ありがとうございます。
    生い立ちを№1から№14まで書き記しました。
    その後、数編の記事を書き加えました。
 
    下のタイトルをクリックして下さい。↓
    それぞれの記事に飛びます。
 №1 折れた乳歯
 №2 狂った位置~永久歯の異常
 №3 病院を探さない親~強制する習い事

 №7 父はギャンブル依存症~競艇場に消えた退職金
 №8 クラスの変な子~すべり台禁止と遠足の服
 №9 一生分のストレス~要求し続ける親
 №10 他人より遠い親


 神経を尖らせた暮らし~同級生が抜け出す街で


 両親はお金の事で揉め事が絶えなかった。
 そのため母は日頃から、お金の事で私に文句を言い続けた。
 すべり台で遊ぶのもタイツが破れるから禁止した。
 私も小さかったのでそれを正直に担任の先生に話し、担任は驚いて母に注意した。その事で母にまた怒られた。
     他人に余計な事をしゃべらないよう制限するようになった。

 成績が優秀で、周囲に自慢できるかどうかが重要だった。
     自分の理想像に合わないと注意し、激昂した。 

 父親はほとんど全てに無関心だった。
 家の中では無口で不機嫌な時が多かった。
 よくひとり言を言っていた。
 狭い空間でテレビを見ていた。
     人間味のある対話や交流が無かった。


 幼少時に歯の健康を損ない、長く放置し治療も適切でなかった。
 そのため、永久に不具合を抱える事になる。
     機能不全家庭は体の健康をも害する。


 父親は競艇場通いを止められないギャンブル依存症だった。
 ギャンブル依存症は精神疾患であり、
 医師の治療を要する。
 共に暮らす家族にも深刻な影響を及ぼす。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック