「わたしを離さないで」第9話 感想

 恭子と友彦は恵美子先生に会って猶予をもらおうとします。
 美和が渡してくれた住所に恵美子先生は住んでいませんでした。
 陽光の生徒が描いた絵を探してそこから居場所を突き止めようとします。
 友彦は部屋で絵を描き続けました。
 薬を飲み忘れた事で恭子は不機嫌になります。
 急がないと3度目の提供の日がやって来るかもしれない。

 恭子が帰ると、友彦は本を借りて読んでいました。
 表紙の絵を見て恭子は驚きます。
 自分の描いたものだったからです。

 早速、出版社を訪れ、マダムに連絡をとれるよう計らってもらいます。

 返事がきました。

 恭子が車を運転し、のぞみが崎の恵美子先生に会いに行きます。

 段ボール箱を開けて、スケッチをたくさん見てもらいました。

 恵美子先生は猶予は無いと答えました。
 そして自分の生い立ちを語り始めました。
 科学者の父が作った自分は母のクローンだと。
 それを知らされた時はゾッとしたと。

 提供者が現れて病魔から解放された人は手放さないと。

 外の人たちは私たちに魂が無いと思い込んでいるのかと恭子は尋ねます。
 子供たちが限られた時間を精一杯豊かに暮らせるよう。
 恵美子先生の苦しい胸の内でした。

 帰りの車の中で恭子は話します。

 友彦は突然ドアを開けて飛び出し、走ります。

 すぐに転んで思うように動けません。
 叫んでガードレールにこぶしを打ち付けます。

 これ以上友を傷つけないでと恭子は祈ります。

 そんな第9話…。

 友の叫び。
 聞いていられませんでした。
 全身を痙攣させるように癇癪を起して。
 子供時代にしたのと同じです。
 子供じゃないのに。
 無力な子供じゃないのに。
 でも無力なままで癇癪を起す以外に表せない悲惨。


 ちょっとここまで気持ちを落とされるドラマは近年無いような。
 あまりにも救いが無さ過ぎてどうにもなりません。

 社会派ドラマでないのは分かっています。 

 ただ出来上がった社会構造を変えられない絶望。
 それだけ見せられても…。
 きっとこの世の中にある理不尽なシステム、機構に置き換える事も出来るかもしれませんが。

 システムの問題を変えようとしても、あまりにも大きな構造なので恵美子先生の力だけではどうにもならない。
 
 その世界に閉じ込められ、必死に生きようとする者たちの心の叫び。

 そこで止まってしまうとあまりにもやり切れません。


 人権、差別、あるとしても闘って変革していく話なら救われますが。
 

 来週、どう着地するのか。
 予告編で恭子がサッカーボールを川に落としていました。
 友は最後の提供で亡くなりそして恭子の未来は…?

 最後まで見届けたいとは思います。



あらすじ Yahoo!テレビより
‘提供’までの自由な時間をもらえるという‘猶予’。それを信じたい友彦(三浦春馬)は、自分が描いてきた絵を恭子(綾瀬はるか)に見せる。そして、猶予を希望する2人が本当に愛し合っていることを示す判断材料として、絵を恵美子(麻生祐未)の元に持って行こうと言う。恭子は恵美子を捜すが、行方が知れない。そこで、かつて定期的に陽光学苑を訪れ、子どもの絵を持ち帰っていた‘マダム’と呼ばれる女性(真飛聖)を捜し始める。


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