「大切なことはすべて君が教えてくれた」最終回感想

 第9話で修二(三浦春馬)は夏実(戸田恵梨香)と一緒に撮った写真をゴミに出す袋に入れていた。
 後から思い直して、1枚だけ取ってポケットに。過去と決別する意味だと思っていたけど、お互いまた会って何か大切な話しをするような流れ。

 過去の自分と決別するだけで、夏実との関わりは未知数なのか…

 注目の最終回です。


 ひかり(武井咲)を見送るはずが列車に乗ってしまい、そのまま旅に同行する形になった修二。
 寝台車の中で膝と膝を付き合わせ語り合う二人。

 同じ列の予約の場所に途中乗車してくる男がいた。
 陽気なその男にひかりは修二の事を「兄です。」と答える。
 見ず知らずの人間にわざわざややこしくなる間柄を説明する必要は無い。
 ひかりらしい融通や機転の効かせ方。

 彼は酒を修二に勧めて自分も呑んでいい出来上がり状態になる。
 「奥さんもうすぐ亡くなる。」とポツンと言う。
 一緒に乗るはずだった奥さんの寝台席をキャンセルしたから、修二が席を確保できたのだ。

 写真を撮ってきて欲しい、そう頼まれたと男は言う。

 修二はひかりに愛してないとハッキリ告げる。

 ひかりは次の駅で降りるよう修二に願い出る。

 ひかりの母、由梨(宮本裕子)は別れた夫、正則(神保悟志)と共に彼女を出迎えに行く。
 看護師の水谷亜弥(内田有紀)は娘に電話する。その時は会う気がないと拒絶されるが、後に娘の方から会いにやって来る。

  
 修二は夏実にプロポーズする。

 再会する人たち。
 出直す人たち。
 登場人物の旅立ち。

 寄り道し遠回りするが、居場所を見つけていく。

 一度壊れてそこから新しい自分と新しい関係の構築へと辿り着く。




 修二は半年間謹慎→依願退職→解雇となり、教師ではなくなる。
 依願退職にすると学校側から言われ、「自分は辞めません。解雇にして下さい。」と願い出るあたりの修二の心の動きが、不自然に思えピンと来なかった。

 親の期待に答えるために教師になったのだとしても。
 周囲や他人からの期待に応じてきたからって、勉強して労力を注いできたのは自分だし、教師になるまで楽じゃなかったはずだし。そう簡単に捨てられるかなぁ。
 特に折り返し地点からは、分かり辛いと言うか…。
 もうひとつ伝わって来なかった。

 
  







 夏実と修二より、ひかりの家庭が再生された事にホッとした。

 長女の死を乗り越えた新しい家族。

 これまでは4マイナス1イコール3の喪失感だけの家族だった。
 一人失ってしまった、欠けてしまった、そんな足りない家族。
 けれど今は1プラス1プラス1の増えて豊かになっていく関係。







 亜弥も会いに来た娘の姿を見てただ微笑む。
 言葉は要らない。そんな長い道のり。

 最終回だけのゲスト出演だった男(尾藤イサオ?)がなぜか味わい深く印象に残った。

 旅先の出会いでその人の人生の断片を見る。
 切り取られたその一瞬が長い説明や描写より、鮮明かもしれない。
 


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