教育熱心の裏側~人格障害の親

 この保護者は自分がお金がもったいないと感じたら、出さない。
 レッスンに関わる細かい雑費もそうだし、楽譜に対してもそう。
 そして自分が欲しいものには、惜しみなくお金を注ぐ。
 実用性からやや外れても平気。高額でも関係ない。

 行動パターンに客観性の様なものはない。
 全体を見通す力がない。
 超無駄な教室への送迎と、割引にこだわって楽譜を買い渋る行為とが、この母親は自分の中でつながっていかない。
 整合性が無い。
 周囲の人間はどう折り合いをつけていいのかわからない。
 何のためにこんな変なことしてるのか。

                        「矛 盾」




「統一されない素顔」 
 この母親の行為には、つながりがない。
 それぞれが独立した存在で、バラバラに成り立っている。
 確かにひとつひとつを取り上げると正当な理由が有り、間違えてはいない。
 しかし、全体を通してみると理由と動機には統一性がない。
 全て自分にとって都合のいいものになってるだけ。




 音楽教室で音楽を習うのは、身に付ければ子供達の将来にも役立つし、人生に彩を添える文化や芸術だから。
 経済的余裕があり、発表会は特に楽しみにしている。
 

 テキストにお金をかけずにできるだけ節約したい。無駄だと思う。また先生に御礼をしたり季節の挨拶をするのは非合理的な習慣だから省略する。
 家計に響くのでプレゼントなどしない。元々不必要な文化。



 息子が高校生大学生になっても、レッスン内容に自分の意向を反映させるのは親として当然のこと。
 経済的には親がかりだし、使うテキストや方針に口を挟むのは当たり前のこと。
 

 息子が先生に非礼な態度を取っても、親が出て行って謝る必要はない。子供は子供。親は親。それに息子は大人の年齢。
 責任は息子に有るので親は関係ない。




 このように、ひとつひとつは正しい。
 ただ全体を通してみると統一性は無い。

 子供の不祥事に頭を下げないのは、プライドが高いから。
 自分のプライドが傷付くのは嫌。
 だからその時は私には関係ありませんという顔をしておく。
 そしてレッスン方針について話し合う場面では、自分の意見を前面に出して息子を押さえつける。

 その場その場で都合良く、相反する考え方の間を行ったり来たりしている。
 それに気付かれなければ、誰にも非難はされない。
 そうやって物事を通してきた。






 それぞれを独立した事象として成り立たせているから、当然一貫したポリシーと言えるようなものは無い。

 あるとすれば、人間として卑怯になって得をして生きていけ。
 そういうこと。

 それが子供に示す手本。




 両極に有るこの二つの考え生き方と、子供は折り合いをつけてやってきた。
 要領よくその場その場を凌いで。

 反抗できないし、反論できない。
 なぜなら母親はいつも必ず正しい意見を言ってるように映る。




 根底に有るはずの価値観を変えているので全体の整合性は無い。
 なのでそこからは、アイデンティティー(自己同一性)を確立させるような力強い自分というものは育てられない。

 親が自分中心に全ての事象を通しているから、子どもは筋道の通った価値観を育めない。







ノンフィクション
『エリート志向の闇~平気で嘘をつく子供』の紹介記事でした。
 

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