長い孤独の果て~歪な対人能力 任せて安心じゃない。螺旋階段を猛スピードで駆け下りて行く様は野生の小動物のようだった。首を揺らしながら前かがみで降りるS。 後を追う私はその時、Sがウォーキングシューズを履いている事に気づいた。 茶色で分厚い皮の幅広タイプのだ。 私はパンプスだ。ヒールこそ高くはなかったが走るのには適していない。その日、走るなどとは全く想定… トラックバック:0 コメント:0 2019年03月07日 続きを読むread more
ヤクザな女と無責任女~共働き家庭の弊害 井上理恵と丹羽登紀子 彼女たちが育ったのは、働き手が得た収入を家族のために使う、それが当たり前の家。 彼女たちの暮らしてきた環境が普通なのかもしれない。 だけどあまりに甘く、何もかもが通用し過ぎる。 見下すのは平和な家の子より 仕事を始めて間もない頃、丹羽と近所のスーパーでバッタリ出会っ… トラックバック:0 コメント:0 2018年08月14日 続きを読むread more
哀しい条件反射~回復には遠い道 こんなはずじゃなかったと思いながら生きているのはKだけではない。機能不全家庭で育ったがために皆、様々な不具合を抱えて苦闘している。 自分の人生を歩けなかった。 自分には才能も素質もあった。 でも生かせなかった。そう恨みを抱えながら暮らすのだ。 ハイキングの行程、スケジュールのプリントが回ってきた。 旅行会社… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月02日 続きを読むread more
境界線を守らない子~臆病なのに横暴 出席しなかった大勢の仲間は選ぶ権利が無い。 告知するその日のミーティングを休んだがために。 イベント情報を知らされていない者は、行くか行かないか選ぶことはできない。 知らされていないのだから、選択する事はできない。 行くか行かないか、決めるのはその人自身だ。 その人の「領域」だ。 しかし、情報を与えら… トラックバック:0 コメント:0 2018年03月31日 続きを読むread more
排除と選別~遊び人は公平性に欠ける 主催者Kとメンバー数人は仲が良く、その人たちは欠かさず参加しそれは揺るぎない。彼らが確実に楽しみを共有できていれば、それ以外の条件はどうでもいい。 誰が加わろうと外れようと関係ない。 そういう事に尽きる。 仲のいいKさんたち数人は、常に連絡を取り合ってるから誰も外されることは無いのだ。 * * * … トラックバック:0 コメント:0 2018年03月30日 続きを読むread more
サーカス小屋の動物~見失ったもの 音楽の習い事は情操教育ではなく、技能訓練だった。将来、収入を得るための職業訓練。「月謝が高い。」「こんな高いお金を払って。」「趣味で習わせてない。」勝手に押し付けておいて。まだ小さかった私に金の文句を言い続けた。 * * * * * * * 仲間からカラオケに誘われたけど、2人きりだと緊張… トラックバック:0 コメント:0 2018年01月27日 続きを読むread more
憎悪の矛先~人格障害の原因 高校生の時は、国道の路面電車に乗って通学していた。 定期券の期限が切れそうになると、次のを申し込んで購入する。 タイミングが遅れて数日間の間が空くと、乗車するのに現金の小銭が必要になる。 一度、そういう事になった。 母はその金がもったいないと怒ってわめきだした。 食事中だった。 子供の頃から金の事で… トラックバック:0 コメント:0 2018年01月26日 続きを読むread more
棘のある他人~説明できない闇 私の抱えている「闇」は育った家庭そのものにあったのだ。 相手の立場になって物を考えた事もない。 そんな親に育てられた。 考えないようにしていたし、考えるのも避けていた。 例え分かっていたとしても、リビングでの雑談中に簡単に話せるような事ではない。 生涯のうちで一度だけ、ストレートに歯の事を露骨に指… トラックバック:0 コメント:0 2018年01月20日 続きを読むread more
学歴が上がっても自尊感情は上がらない 自尊感情が高いというのは、このままの自分でいいと思う事。 学歴が高くなったら自尊感情が上がる訳ではない。高卒の人が大学卒業資格を得ても自尊感情が低い場合、その状態は変わらない。 むしろプライドが高くなり、人を見下すかもしれない。 12ステップのテキストに学歴を上げましょう、社会的地位を上げましょうなどとはどこにも書いて… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月31日 続きを読むread more
毒親~健康を害する家と歯科医療の歪 社会の歪と機能不全家庭 幼少の頃、生活環境が悪く、私の歯は虫歯になり折れました。 その責任は母にあります。 ただ、何とかしようと近所の歯医者へは行きました。 乳歯を折って近所の歯医者へかかりました。 そこで適切な処置をしていれば、その後の苦しみは無かった。 だから歯医者が悪いんだと思う。 … トラックバック:0 コメント:0 2017年12月18日 続きを読むread more
ヤクザな女と無責任女~共働き家庭の弊害 生活必需品含め、ほとんど全てが親がかりの丹羽。教習所の費用もそう。高額な電子オルガンの購入、毎月のレッスン料、楽譜代まで何もかも親の援助。それが当たり前で過ごしてきた。 だから何も感じてない。 損をさせた、無駄にさせたって感覚はない。 私の仮免の時期に気が変わって、自分だけ望んでいた形で旅行して平気でいられる。 … トラックバック:0 コメント:0 2016年11月10日 続きを読むread more
ヤクザな女と無責任女~共働き家庭の弊害 彼女たちが育ったのは、働き手が得た収入を家族のために使う、それが当たり前の家。 彼女たちの暮らしてきた環境が普通なのかもしれない。 だけどあまりに甘く、何もかもが通用し過ぎる。 見下すのは平和な家の子より 仕事を始めて間もない頃、丹羽と近所のスーパーでバッタリ出会った事がある。 丹羽は車… トラックバック:0 コメント:0 2016年09月04日 続きを読むread more
裏切りとチープな財布~不快な結末 何で北海道なんだろう。気が変わって行く気を失くした場所へ。 私の知らない誰かもっと他の友達と、知られないように出掛けるならともかく。目的地が違うならともかく。 同じ仕事をしてる相手と。これ見よがしに。 ショックだった。 それを聞いた時、嫌がらせの様に思えた。 どこか陰湿なものを感じた。 * * … トラックバック:0 コメント:0 2016年07月11日 続きを読むread more
迷惑なおねだり女~欲しがる癖は罪 節約、倹約など考えた事が無い井上理恵。欲しい何かを我慢して貯金した事がないのだ。自分が預貯金できない性格だと知らない。自分を知らない。家族におねだり。それが井上の生き方だから。 * * * * * * * 井上は「また乗せてね。」と軽い口調で言う。 『車を買って乗せてよね。』という意味… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月30日 続きを読むread more
甘え慣れた子と無理して合わせる子 私は、幼少時から物をねだっても買い与えられなかったり、望みを叶えられなかったので、あきらめる癖が付いてる。 欲しいものを我慢して成長した。 希望を口にしないで大きくなった。 決して願望が無い訳じゃない。 * * * * * * 見た目にインパクトがあった丹羽。 おかずクラ… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月24日 続きを読むread more
迷惑なおねだり~欲しがる癖は罪 節約、倹約など考えた事が無い井上理恵。欲しい何かを我慢して貯金した事がないのだ。自分が預貯金できない性格だと知らない。自分を知らない。家族におねだり。それが井上の生き方だから。 * * * * * * * 井上は「また乗せてね。」と軽い口調で言う。 『車を買って乗せてよね。』という意味… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月23日 続きを読むread more
惨めで苦しい夏~要らなかった運転免許 私が住んでいるマンションには駐車場が無い。 建物の壁面に沿って細長い狭い駐輪場があるだけだ。 阪急電車の駅前でJRも近い…。 そういう立地なので自転車すら持ってなくても不自由しない。 両親が離婚し、兵庫県から引っ越してくる時に自転車は手放した。 最初から車を購入するつもりは無かった。 日常、車を使用… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月21日 続きを読むread more
裏切るのは豊かな家の子~残酷な旅行計画 電車とバスを乗り継いで教習所へ通った日々。仮免を取る時期が雪の降る季節にかかった。凍えながらバス停で待った。 思い返すと涙が出てきた。悔しさは通じない。 * * * * * * * * * 丹羽登紀子のお父さんは普通の会社員で、お母さんは看護師だと言っていた。 共働き家庭だ。 … トラックバック:0 コメント:0 2016年06月16日 続きを読むread more
親切心という名の横暴~傷と損失 私一人が必要ないものを取り入れ、無意味に動いた。 後に残されたのは損害だけ。 元々の計画は完全に無効になり、経済的損失だけを被った。 旅行費用を全く調達できない井上理恵が、そう返事をしてから、丹羽登紀子は私に運転練習を勧めてきた。 丹羽の父親所有の車を借りて、郊外の人の少ない場所を走る事になった。 これが更なる… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月05日 続きを読むread more
約束を守らない友達~消えた北海道旅行 知り合って5か月で1年後の約束をしたのが間違いだった。 まさか貯金ができない人だなんて夢にも思わない。 夏の発表会が終わり「旅行に行きたい。」と言い出したのは井上理恵だった。 能登半島へ井上と丹羽登紀子と3人で2泊3日の旅をした。 夏の急な旅。 その後、ゆっくり計画を立て、もっと大きな旅行をしたいという気持ちになっ… トラックバック:0 コメント:0 2016年06月04日 続きを読むread more
嘘つき小学生~「踏み倒し」と「裏切り」の棲む街で 様々な場所で出張レッスンをしてきたが、ここだけは特別変わった地域に思えた。 休む時に連絡してくる生徒(保護者)が少ない。 5人中4人までが連絡してこない。 そういう生活習慣が無いかの様だった。 他の地域とは逆だ。 (大勢の生徒がいると、ついうっかり連絡し忘れたまま休む人も出てくる。それは全体の数パーセントの割合だ。… トラックバック:0 コメント:0 2015年08月02日 続きを読むread more
大脳辺縁系の問題~異常な家庭に育った弊害 家庭に憧れた事はなかった。 高校の同級生が商店街を歩いてる時、幼い子供が通ると「可愛い。」「私も子供が欲しい。」と言っていた。 私には、そういう感情や願望が全くなかった。 大人になってから、職場の女性が小さな子供を見て「旦那は要らないから、子供だけ欲しい。」と言っていた。 それも分からなかった。 子供時代、… トラックバック:0 コメント:0 2015年07月22日 続きを読むread more
嘘つき小学生~「踏み倒し」と「裏切り」が棲む街 様々な場所で出張レッスンをしてきたが、ここだけは特別変わった地域に思えた。 休む時に連絡してくる生徒(保護者)が少ない。 5人中4人までが連絡してこない。 そういう生活習慣が無いかの様だった。 他の地域とは逆だ。 (大勢の生徒がいると、ついうっかり連絡し忘れたまま休む人も出てくる。それは全体の数パーセントの割合だ。… トラックバック:0 コメント:0 2015年03月31日 続きを読むread more
人格破壊~大人の勝手な都合 アダルトチルドレンは大人になってから、合理的に効率よく人生を歩んでいけないとテキストに載っていた。 幼少時代から親である大人が、自分たちの勝手な都合で育てたためだ。 保育園に預けると金がかかるから、幼い私を家に置いた母。 自宅で洋裁業をしてる母。 側にいると仕事の邪魔になる。 しゃべってうるさいから口の中に… トラックバック:0 コメント:0 2014年10月21日 続きを読むread more
人格を破壊する家~15年の限界点 自助グループへ参加するようになって3か月たちます。 たぶんどんなに話しても吐き出しても、自分の中の恨みは消えてなくならない。そう思っていたし、今もその気持ちに変わりはありません。 生まれ育った環境。 人に与える影響でこれ以上大きいものはないでしょう。 生まれてからの15年。 15年の限界点。 そこまで正常な環境… トラックバック:0 コメント:0 2014年09月04日 続きを読むread more
同級生が抜け出す街で~ギャンブル依存症の家族 裕福でなくても、環境の良い場所に住んでいなくても、心穏やかに暮らす事はできる。 両親の仲が良く、温和な家庭に育った人は幸せだと思う。 母はいつも神経をピリピリさせていた。 ほのぼのした平穏な家庭に生まれ育ちたかった。 中学の時のクラブ活動も、自分の入りたかった科学部にしていたら、また全然別の人生があったように思… トラックバック:0 コメント:0 2013年10月13日 続きを読むread more
アンバランス~有害な環境 両親が信頼関係を築けない間柄というのは子供にとって良くない。 過剰で自己満足な愛情も。 無関心で他人事のような距離も。 成長過程の子供には有害だ。 衣食住は足りていた。 だから虐待家庭ではない。 衣食住に不自由はしていないし、短大へも通った。 親に感謝するのが当たり前で、不満を並べるのは間違えてるのかも… トラックバック:0 コメント:0 2013年07月14日 続きを読むread more
広がる不幸~要らない物があふれた家 精神疾患のある人を、無理に結婚させても不幸が広がるだけ。 何もいい事はない。 一緒になった相手にも精神的な不健康がうつっていく。 * * * * * * 叔母(父の妹)のアドバイスをよく聞いていた母。叔母は公務員だった。母よりは学歴があったのだ。知識も教養も上だったに違いない。 … トラックバック:0 コメント:0 2013年03月11日 続きを読むread more
親戚への見栄~肝心なものがない家 母は仕立ての仕事で忙殺される毎日だった。 母は家に居たが、仕事中は没頭し、私を相手にしなかった。 家にはいたが、会話することも教わることも何もなかった。 静かに黙って邪魔をしないこと。 それが母にとって扱いやすい良い子だった。 私の育った家は母の作業する空間だった。 そこで育ち大きくなった。 … トラックバック:0 コメント:0 2013年02月18日 続きを読むread more
肩身の狭いドライブ~善良な人の残酷 母の姉妹も、父親の方の兄弟姉妹もそれなりの暮らしをしていた。 子供が大きくなるにつれて車を買い、一戸建てを購入し、より豊かな生活環境を築いていく。 うちだけ車が無かった。 休みの日もどこへも出かけなかった。 母の妹夫婦が見るに見かねて私と母を旅行に誘った。 別の妹夫婦の家族とドライブに行った記憶もある。 … トラックバック:0 コメント:0 2013年02月10日 続きを読むread more