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zoom RSS 人の気持ちより現金が大切

<<   作成日時 : 2011/05/17 21:46   >>

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 生徒が教室に財布を置き忘れる出来事があった。
 高校3年の時だ。
 レッスンが終わって帰宅し、玄関の扉を開けると電話が鳴っていた。
 受話器を取ろうとしたが、間に合わず切れてしまった。
 着信データを見ると、未登録の携帯電話からだった。
 知人のは登録済みだから、気にせずそのままにしておいた。
 その後、十数分はたったか再びベルが鳴った。
 
 財布を教室に置き忘れたという生徒の母親から連絡だった。
 すでに自宅へ戻っていて、固定電話からの通話だった。

 教室と私の家は徒歩10分ほどの距離。
 仕方ないから「明日の朝見に行きますから。」ということで電話を切った。
 
 母親にとって、もちろん坊やにとっても緊急の用事ってことだね。
 それは良く伝わってきた。
 もちろん財布は大切だからね。

 
 クレームの電話も速くかかってくるけど、この時が一番速かったね。
 超速攻。
 人を使いに走らせる時は、何の遠慮も無く、ためらいも無く、
 しっかりコンタクトを取ってくる。
 一度掛けて不在でも、あきらめずに再度掛けなおす。
 あの未登録の着信は帰宅途中にかけてきたんだね。


 大切だから、電話した。連絡を入れた。
 自分たちにとって大切なことだけ連絡を入れる。
 相手が情報を必要としてても、自分が億劫に感じたら、連絡しない。

 サイフは現物だからね。
 急がないと紛失してしまう。
 急いだら発見してサイフを取り戻せる。
 でもテストが失格になったことは、どうにもできないアクシデント。
 納めた受験料は返ってこないし、知らせるのを急いでも意味が無い。
 この母親にとって一番大切なのは、そういう現物。
 他人の気持ちは優先順位の一番最後。
 これがこの母親の教育方針。
 小さい時から子供に繰り返し刷り込んできた。

 そして見事にそういう男の子に仕上がった。
  

             (2004年の秋)   「上昇志向の果て」
  






 嘘をつくのが平気で当たり前になってる息子に、人を教える資格を取得させようとしたり、大學で教職課程を取らせたり、それにいったいどんな意味があるのか?
 もっと大切なことがあったはず。
 一番大切なことが欠けてる。



 『エリート志向の闇〜平気で嘘をつく子供』の紹介記事
  
 
 「荒 廃」  

 「空白と混乱」 
 「お高くとまった二人」

 「大学名を言えない子」
 「サービス業が向く青年」
 「習いたいのはピアノ」
 「歯車が狂い始めた日」


 「要綱を読まない女」
 「パジェロに乗る女 A」
 「パジェロに乗る女 @」
 「RV車を送迎に使う女」

   

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