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zoom RSS 人の気持ちより現金が大切な保護者

<<   作成日時 : 2011/05/18 15:45   >>

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 生徒が教室に財布を置き忘れた一件は、これをさかのぼる2年前の事。高校3年の時だった。
 レッスンが終わって帰宅し、玄関の扉を開けると電話が鳴っていた。
 側まで行って受話器を取ろうとしたが、間に合わず切れてしまった。
 着信データを見ると、未登録の携帯電話からだった。
 知人のは登録済みだから、気にせずそのままにしておいた。

 その後、十数分はたったか再びベルが鳴った。
 ディスプレイの発信者は生徒の名前だった。自宅からの電話だ。
 財布を教室に置き忘れたという生徒の母親からの連絡だった。


 教室と私の家は徒歩10分ほどの距離。
 仕方ないから「明日の朝見に行きますから。」ということで電話を切った。
 


 母親にとっても、生徒にとっても緊急の事だと分かった。
 それは良く伝わってきた。
 もちろん財布は大切だから。

 大切だから、電話した。連絡を入れた。
 自分たちにとって大切なことだけ連絡を入れる。
 相手が情報を必要とする立場でも、自分が億劫に感じたら、連絡しない。

 それがこの親子のやり方。
 人を使いに走らせる時は、何の遠慮も無く、ためらいも無く、しっかりコンタクトを取ってくる。
 一度掛けて不在でも、あきらめずに再度掛けなおす。
 クレームの電話も早くかかってきたけど、この時が一番早かったね。
 超速攻
 あの未登録の着信は帰宅途中に携帯からかけてきたものだった。



 サイフは現物だからね。
 急がないと紛失してしまう。
 急いだら発見してサイフを取り戻せる。
 でもテストが失格になったことは、どうにもできないアクシデント。
 納めた受験料は返ってこないし、知らせるのを急いでも意味が無い。
 この母親にとって一番大切なのは、そういう現物。
 他人の気持ちは優先順位の後の方。
 これがこの母親の教育方針さ。
 小さい時から子供に繰り返し刷り込んできた。

 そして見事にそういう男の子に仕上がった。
  




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『エリート志向の闇〜平気で嘘をつく子供』

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