会員カードでお買い物

 会員で楽譜などを割引で買う場合、カードを持参し、該当する楽器店まで自分の足を運んで、レジで提示する。
 これで初めて商品が割引になる。

 自分は動かずカードも手渡さず、他人が買いに行っているのに「割引になってない。」と文句の電話を入れる。
 こんな事でクレームをつけてきたのは、この母親だけ。

 高価な楽器を買い、会員にもなった。
 それで関わる人全て、自分の使い走りにできる認識でいる。



 母親と自宅の電話で話を始めると長い。
 たいてい1時間半かかる。
 今みたいにインターネットと込みの光電話の時代じゃなかったから、市内電話でも1時間2時間しゃべると通話料は結構かかる。
 125円前後の事でそれを遥かに上回る通話料かけて説明しなくてはならない。
 なんかそれも変だし厄介。
 
 だったら言われたとおりにしておいた方がいいかと思えた。
 反論すると受付の女の子も困る。
 お客様からの苦情を単に先生側に伝えているだけだろうし。 
 生徒もいつ辞めるか、わからないような習い方してた。

 僅かな小銭の事でこじれるのを避けたかった。
 融通付けられる所はこっちがつけて、当たり障りなくやり過ごした方がいいと思えた。
 習い続けてくれるのであれば、長い目で見てそっちの方が…。




 「近くの楽器店だと割引が効かないんです。」と言ってた母親。
 当たり前だよ、店が違うんだから。
 ジャスコでダイエーのカードは使えないでしょ?それと同じさ。
 芸術にお金はかかる。誰かに文句を付けるのは筋違いと言うもの。







 それ以降、私は交通費を出して楽譜を買いに行き、その上5%割引分まで負担するようになった。
 説明するのが大変、と思ったのが運のつき。

 生徒は予想に反して長続きした。
 ただ大学生になっても、自分で楽譜を調達しようとしない。
 バイト代はサークルやバンド活動、洋服とかオシャレする費用に消えていくんだと思う。上級グレード目指していても、えらく後回し。
 私は自分の楽譜をコピーして レッスンに使うこともあった。
 有り得ないよ。先生がレッスンの諸経費を負担するなんて。
 今から思えばね。





 それは感謝してた。いつも遠くから通ってくれて。
 でも限界だと感じたね。
 常識とか、良識とか、当たり前の感覚とか…。
 私はそれを取り戻したかった。
 目標に向かって知恵を絞ったり神経をすり減らしても無意味。
 このままだと、本当にこっちの頭が変になる。





 だから先生を代わるように告げた。 





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