禁じられた学び Ⅱ

 中学、高校の時クラブは水泳だった。

 「部活が盛んなのは夏場が中心。
 他の季節はトレーニングはあってもそんなに練習に時間をとられない。」
 生徒が中学生の時は、確かそんな風に聞いた記憶がある。
 だから母親の指針だよね。

 勉強やレッスンにそれほど支障なく。
 しかも体も鍛えられるし、いいじゃない。

 高校生になって「クラブ何に入るの?」ってそういう話をした時、生徒はテニス部がいいなあって言ってた。
 それ以降、その話題はレッスン中出なかったし、私も気に止めてなかった。

 夏の発表会当日、親子と顔を合わせてその時、また水泳部に入ったって聞いてちょっと「えっ?」て思った。

 生徒は意識的にその話題を避けてたような、そんな気がした。

 「トレーニングと実際水に入って泳ぐのは夏だけだし、それ以外の季節は比較的時間の余裕がある。」からと、水泳部にした理由を母親が説明した。
 中学の時と同じ事を言ってたね。
 高校だから受験があるよね。中間、期末テストも大切だけど。
 メインは大学に向けての勉強。
 
 やっぱり母親の指針みたいね。

 日々の生活の中でどんな会話で制御して誘導していくのか、だいたい見える。
 君の母親から電話がかかるとすごく長いじゃん。
 だからあんなゆっくり優しい感じで、押したり引いたり、駆け引きしながら、少しづつ息子が折れるように仕向けていく。
 
 大人の母親の考えだからね。

 他人の家のことだし私がとやかくは言えない。

 でもなんかその後感じたんだけど、お金に細かくてうるさい母親の計算というか、テニス部って確かに部活がハードそうだけど、それだけじゃなく、ラケットとかウエアとか、結構出費が多いんじゃないかな?
 維持費、経費なんかも水泳部よりはかかる気がする。
 温水プールみたいな大掛かりな施設ならともかく、公立の学校だしね。
 

 まあどうでもいいことなんだけど。 







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