空虚、そして有毒

 教室へは一人で、自転車かバイクで数分で通えるのがいいね。
 たとえ距離はあっても、交通手段が便利ならいい。
 交通機関を利用しても一種類の沿線、路線ならスムーズにいく。
 そういう立地の教室をまず探すんだよ。自分のために。
 現場で実際に動くのは君なんだから。
 自分の足で歩いて迷って、選んで決める。
 自分の人生を歩くってこういうことだよね。

 自分がいったい何をしたいのか、何が必要なのか、真剣に考える人ならそうしてたね。


 今まで往復で費やしてきたまとまった時間を練習に当てられる。

 大学の授業や、試験、バイト、サークル活動ですることがたくさん有り過ぎて、自宅での練習時間がなかなか取れない。
 君はそう言ってたよね。
 それでも囚われ人のように、母親の車でここまでやって来てた。

 何のために?




 誰にも説明はできないさ。
 
 周囲の大人がどんなに心を砕いても、必要ないのさ坊やには。
 自然で合理的で歩き易い道を教えても、母親がダメと言えばダメなんだよ。

 それがどんなに非常識で不自然で非合理的な道でも、表面上は逆らわない。 
 母親にね。
  
 かといって合わせる振りをするだけで内実は空っぽ。
 自分というものを生かしきれない。
 自分の人生を歩けない。
 それは失敗やつまづきも含めてのこと。
 苦渋を乗り越えて達成感を得ることもない。
 不完全燃焼。 
 

 


 君と母親二人だけのことで済まない
 世の中に出て 他人と関わっていく そうだよね
 CO中毒になるよ 君たち親子ワンセットで関わる人は
 




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