心理戦が謎を生む

 この人が高校生になってから、特に異様さが目立ってきたような気がする。
 正確には、中学2年生の3月に引越しをされてから。
 レッスンを辞めるつもりでチャンスを掴みかけた生徒を、母親は引き戻した。そこから送迎を続けるようになった。
 たぶん親子間で心理的な駆け引きがいっぱいあったのだと思うj。

 母親に愛されて必要とされてる息子。
 意向に従って過ごしたほうが、より大切にされる。
 親は親でここで辞めてしまったら、今までの苦労が水の泡。
 威嚇もし、ご機嫌も伺い、自分の望む方向へ持っていくのに全神経を注いだ。
 親子間の心理戦。他人には計り知れない。



 それ以来、この子は自分が決めても決定権は母親が握ってるので、自ら動かないようになった。
 必要な楽譜を購入する事も、発表会申し込みの事も、一切報告しない。
 だから先生にどうしてか尋ねられても、黙ってるだけ。

 とにかく自分は動いても無駄。

 母親と先生が動くから黙って成り行きに任せるだけ。
 そうとしか思えないよね。
 だってこの人数年後には居酒屋でバイトしてる。
 居酒屋なんて、注文を受けたり、運んだり片付けたり洗い物したり、あっちこっちにアンテナを張り巡らせてないとできない仕事。
 接客業ができるんだから、普通の青年だよね。

 母親と意思疎通ができない、ゲーム好きみたいなオタクな男の子。
 テキパキと外で働けるような感じがしない。

 教室の中ではそういうイメージがあった。でもそんな事は全く無い。

 そういうポーズをとってただけだった。

 うるさい母親と関わらずに黙って無視してやり過ごす。
 お金が要る事は極力自分からは言い出さない。
 先生に聞かれたら黙って知らない振りをする。
 それで周囲が動いて手筈を整えてくれる。
 そういう図式が出来上がってしまった。



 訳が解らず戸惑ってきたけど、結局な~んだという感じ。








ノンフィクション
『エリート志向の闇~平気で嘘をつく子供』

 タイトル一覧
 あらすじ 

 全記事のタイトルは右サイドバーのテーマ<独裁者>
 または<嘘>をクリックして下さい。
 前半と後半に分かれて記事が順に並びます。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック