「LADY~最後の犯罪プロファイル~」第5話感想

 新たに誘拐事件が起こる。
 それは身代金目的ではなく、巽聡史(柳楽優弥)が行った犯罪の全てを明らかにするよう、要求するものだった。
 まだ他にも被害者がいたのか?

 柘植(ユースケ・サンタマリア)はCPSに犯人との交渉を頼む。

 犯人は結城(木村多江)に直接巽と話をさせろと要求して来た。

 香月翔子(北川景子)はひとりで勝手に巽との面談を行う。
 彼は香月の様子から外でまた自分絡みの事件が起こっている事を察知し、協力すると言い出す。

 
 そして犯人と巽が転送された電話で会話することになるのだが…。





 第4話は柳楽優弥さん登場で緊迫した密室劇が繰り広げられた。

 しかし第5話は誘拐犯が現れ出番が前回より少なく、凶悪殺人犯、タツミサトシの存在感で魅せる演出もさほど無く、パワーダウンな内容だった。

 それと香月の「父親の焼死」について、今回は全く触れられなかった。
 前回、あれほど意味ありげに取り上げてたのに。

 巽の「口からでまかせ」だったようで、この一件はケリがついたようだ。

 「香月の父親の焼死」は本当に謎かもしれないが、巽が何かを知っている訳ではなかったようなので、これで緊張状態は引っ張れなくなった。

 そして誘拐犯の登場でワンクッション置いてしまった。
 (もちろん2週に渡ってというのもあるけど)緊張感が途切れ、勢いが落ちてしまった。
 2週に分けたのは失敗だったかな?
 何が辛いって肝心のプロファイリングに説得力が無いから。
 これに時間を裂いて見せるとコケるよね。
 1週間待ってこのまとめ方…だしね。
 せめて2時間にして一気に放映すればごまかせるんだけど。
 人の感情を揺さぶるという方法に関しては…。




 巽が誘拐犯人と会話し、相手をもてあそぶような言葉の一つ一つはさすがと迫ってくるものがあった。

 精神科医による退行催眠のシーンも興味深かった。

 彼の幼少期の体験が明かされていく過程には見応えがあった。

 けれど、巽はすでに逮捕されて拘束されてる人物。
 手錠でつながれ、身柄を確保されてる人物に脅威を感じる事はない。







 ラスト近くは1話~3話の犯人と同じで「かわいそう」と思わせて終結。
 でも1話~3話と、パターンは違うよね。

 「得体の知れないもの」「理解不可能なもの」を提示して「恐怖」と「緊張」を与え、犯人逮捕で「緩和」。そして悲惨な少年時代、少女時代、または恋人を目の前で失うなど犯人の体験を描き、一気に「解放」(笑うとか泣くとか感情の発散)へと持っていく。

 シンプルだけどこっちの方が効果的なんだよね。
 人の感情に訴えるのであれば。

 1週間空いて間延びした上、誘拐事件を入れて寄り道。
 確かに誘拐犯との交渉という別のスリルが入ってきたけど。
 そして誘拐された女の子は助かるのかとハラハラさせたけど。
 これは巽がもたらした事象ではないしね。
 (一応弟だったわけだけど)別人物の引き起こした事件だから。



 前回の「不安」と「緊張」の源は相手が「知り得るはずのない事」を、「知っている」という事実、これによって生じたもの。
 心理的な圧迫感だったんだよね。
 けれどそれにはケリを付けてしまった。

 すでに捕まった犯人の行動の解明には「恐怖」を感じる事は無い。
 「得体の知れない物」への不安感も消えてる。

 緊張からの緩和「安心」「安堵」が無くなった。
 そのため一気に感情の「解放」まで至らない。
 狙ったけど、さほど効力を持たなかった。
 機能しなかったよね。
 恐怖感の後の安堵、そして最も分かりやすい発想で情に訴える。
 この図式にならなかったから。

 視聴者に残されてる感情は、単なる好奇心。
 巽の犯罪行為の解読。

 それがチャチだったのよね。悲しいくらい。(^^ゞ  
 こっちの方が…切ない。 ^^;  




 彼の狂気を解明するためCPSのメンバーは調査する。
 彼の目撃した両親の事件が実は思い違いであった事が分かる。
 CPSが調べて分かった事ならタツミサトシ君だって分かると思うよ。
 IQ140の超頭の切れる子なんでしょ?
 検索して調べたら真実にたどり着けるよ。

 養父母へ当てた実の母親の手紙を見て泣くんだったら…。
 それじゃ普通の人じゃん。
 本当のお母さんに会いたかった普通の男の子じゃん。 
 
 元々、殺人衝動があってそれに悩んで精神科医にカウンセリングを受けたんじゃないの?
 4歳までの記憶が無いから取り戻したけど、それは悲惨な体験だった。
 自分の中の残虐性は母親から受け継いだもの。
 それを恨んで殺害。
 実の母親を探し当てて会えるんだったら、強盗事件の被害者だったって真実もつき止められるよ。
 
 正常な人だったけど、悲惨な体験から精神が壊れた?
 記憶が無いから影響は受けないはずなのに…。





 とにかく1部分だけ取り上げれば、「かわいそう過ぎて」本当に何とかしてあげたいと思わせる状況。
 母子物なんて人間の根源的な感情に触れてくるものだし。
 普遍的なテーマだよね。
 理屈じゃないからね。
 また可愛い子役の男の子を出してきて、回想シーン流すし…。
 
 「かわいそうな」幼少体験としては今までの中では最年少じゃないかな?
 そういう人間の原始的な脳に触れてきて涙を誘って…。


 だけどそれで辻褄の合わないこと全部、チャラにはならないよ。 
 ラスト数分、悲劇の主人公にするには無理があり過ぎたよ。
 最後まで凶悪殺人犯として異彩を放つ回なら、まだ整合性があった。


 全く支離滅裂な人物像なのに柳楽優弥さんは凄い。よく演じたと思う。


 20歳かァ。

 映画「誰も知らない」でも母親に見捨てられる役だった。(ToT)/~~~








 ところで、来週の犯人役の人、あれもしかして忍成修吾さん?
 またいい男で釣るんだね。

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