「東野圭吾ミステリーズ 第3話エンドレス・ナイト」感想

 寂しいドラマでした。
 音声が抑えられていて静か過ぎるというのもありました。
 音楽もひそやかで寂しげでした。

 冒頭、電話のベルが鳴り続けるシーンでした。
 ヒロイン厚子はなぜか床に横たわっている。
 そしてベルの音に目覚め、慌てて受話器を取るのでした。

 もう一度見直すと、このシーンにもそれなりの意味があったのだと分かりました。

 昨晩、大阪に居た彼女。
 新幹線に乗る時間はあったようですね。
 東京のマンションに戻り、服を着替える余裕もなく、そのまま倒れこむように部屋の床で寝てしまった。

 物語の序盤から沈み込んだような重い空気が流れていました。

 舞台が大阪、それも通天閣周辺。
 コッテコテの大阪、通天閣周辺を舞台にしたこんなに静かなサイコサスペンスを見た事がなかったので、そういう驚きはありました。



 ロケのシーンがありましたよね。
 商店街を歩くヒロイン、田村厚子と番場刑事。
 将棋店の入り口で待っていると声をかけてくる関西弁の男。
 走り出して路地裏に入り込んだ厚子。
 追いかける刑事。
 そして会話が。
 その路地裏は人通りが少なく、シーンとしている。

 それから番場刑事が家族に買うからと和菓子屋へ入る。
 また入り口で待っている厚子。
 その時も周囲に人っ子一人いない。
 振り向くとスキンヘッドの男がナイフを持って通りに立っている。
 廃墟の町のような不思議な光景。

 「え~?何なのこの大阪の町は。」…と唖然。
 いや、分かるんですが。
 サイコサスペンスなので、その雰囲気はよく出ています。
 ドラマの描きたい世界観は充分伝わってきます。
 だけどその世界観と舞台にしている土地柄が合ってない。(^^ゞ

 似合ってない。
 なんか変。^^;
 
 




 東野圭吾は生野区の出身だったのね。


 なるほど~。
 だったら大阪という町をよく知ってる人なんだ。



 厚子の母親は言います。「大阪に殺された。
 何かに取り付かれたように人を変えてしまう町。」
 
 そして金融業の悪質な取り立ての町…。(--;

 商売に失敗する人はどこに住んでても失敗します。
 単に商才が無かっただけの夫。
 夫に非があるというより、住んでいる町に責任転嫁した妻の気持ちも何となく分かります。

 ヒロインの父親も、大人になって選んだ伴侶も、経営能力がイマイチだったのね。(汗)
 悪あがきが悲劇の最大の要因…。




 物語は松下奈緒と大杉漣のほぼ二人芝居。

 松下奈緒って顔の骨格が男性的ですよね。
 こういう雰囲気のドラマでは、やけに顔の造作が目立ちます。
 別に悪くはなかったというか、う~ん、こんなものかなと。

 首に撒いたストールが暑い。(・・。)ゞ
 放映する時期とドラマの季節がズレてる事も、微妙に気にさわり。
 ストールも長袖の上着も見てて暑かったです。






 
 ところで、ブティックを経営するのに何で通天閣?
 船場とか心斎橋付近なら分かるんだけど。
 茶屋町とか長堀もあるし。

 お洒落な通りはいろいろありますよね。


   
 

あらすじ 公式サイトより
東京のマンションの一室で寝ていた田村厚子(松下奈緒)は、電話の鳴る音で起こされる。受話器をとった厚子の耳に飛び込んで来たのは、夫の洋一(田中幸太朗)が殺害されたという警察からの連絡だった。
大阪に向かう新幹線の中で、厚子は洋一のことを思い起こす。洋一はアパレルチェーン社長の御曹司。新しく大阪に立ち上げるブランドの経営を任されたため、単身で現地に行っていた。もちろん、当初は厚子も誘われている。しかし、厚子は洋裁学校の講師を東京で続けたいこと、また、大阪の街が肌に合わないとの理由で断ってしまう。

大阪に着いた厚子を番場十三(大杉漣)たち刑事が出迎えた。洋一の遺体確認を終えた厚子は、自ら殺害現場に連れて行って欲しいと頼む。洋一は自分の店で刺殺されていた。検死報告などを話した番場は、厚子に洋一との最後の接触を尋ねる。厚子は一昨日、洋一から電話があり、大阪に遊びに来ないかと言われたが、断ったと話した。番場は洋一が殺された原因に心当たりはないかと聞くが、厚子はないと答える。厚子は手がかりを調べさせて欲しいと言う番場と、洋一が暮らしていたマンションへ。そこで初めて洋一が亡くなったことを実感し、涙を流す。

その夜、洋一のマンションで寝ようとする厚子。と、玄関で物音が…。恐怖する厚子の前に、刃物を手にした男が現れた。

原作:東野圭吾 エンドレス・ナイト『犯人のいない殺人の夜』光文社文庫より





 第1話さよならコーチ
 第2話犯人のいない殺人の夜



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 東野圭吾ミステリーシリーズ 第3回「エンド...

    Excerpt: 公式サイト大阪に商機を見出そうとする夫に、大阪は大嫌い、とついていかなかった妻、厚子。<続きは本家記事でご覧ください。>※本家の記事のURLhttp://miru-yomu-kiku.cocolog-.. Weblog: 昼寝の時間@R racked: 2012-07-22 19:51